読書
2023年に読んだけど特に感想を書いていなかった本の記録と、2024年の三が日に親戚と見に行った映画の感想です 東浩紀『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』 東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』 金子みすゞ『金子みすゞ童謡集』 𠮷田恭大『光と…
飲み会に行った。生ビールと赤玉パンチとファジーネーブルを飲んだ。もう一杯くらいはいけそうだったが時間が足りなかった。いつも自分がどれくらい飲めるのかよく分からないが、限界を感じたことはないので3-5杯くらいはいけるのだろうか。あとハイボールと…
米澤穂信の〈小市民〉シリーズの新作のお知らせがあって嬉しかった。曲りなりに中高時代に読んでは小鳩くんの姿勢に影響を受けていたので、彼らの卒業が描かれる(かもしれない)というのは少し緊張感がある。指針を作ってそれを遵守して行動しようとするス…
自分にとって三浦哲郎は「盆土産」の人で、というのも何も特別ではなく中学校の教科書に載っていたからである。たぶん近しい年代であれば記憶にある人も多く、そうでもなくてもえんびフライという単語だけ覚えている人もいそうではある。たぶんなにかでこの…
isitsutbustu-todoke.hatenablog.com 前に性癖について書いたことがある。TSFというジャンルが好きであり「自分が性転換し、誰にも見られずにひとりで享楽に浸る」というシチュエーションが好みであるということ、他者との行為に持ち込んだり、他者に迷惑を…
8月が終わるので日記でも書くかと思ったが、起きたのが22時でいつのまにか9月になっていた。許してください。別に夏の話をするわけでもないけど 米澤穂信「いまさら翼と言われても」を読んだ。言わずもがな古典部シリーズの最新作(2016年)。個人的にずっと…
最近に読んだ文章です。題を「読書日記(文章編)」にしてもよかったのだけど、これからもまとめて更新することが増えそうで、そのたびにその題にするのはなんとなく気恥ずかしくて実験的に先頭の作品名をタイトルにしています。題ふくめいろいろ試行錯誤し…
ここ数か月で読んだものの感想です。 嶋田さくらこ『やさしいぴあの』 戸田響子『煮汁』 尼崎武『新しい猫背の星』 千原こはぎ『ちるとしふと』 佐藤涼子『Midnight Sun』 虫武一俊『羽虫群』 千種創一『千夜曳獏』 三田三郎『鬼と踊る』 佐藤弓生『薄い街』…
ここ数か月で読んだものの感想です。 宮崎夏次系『僕は問題ありません』 宮崎夏次系『変身のニュース』 つくみず『シメジシミュレーション』4 こかむも『ぬるめた』3 こかむも『クロシオカレント』1 福島鉄平『放課後ひみつクラブ』 三島芳次『衒学始終相…
小川洋子の代表作といえば『博士の愛した数式』で、小学校のころ父の本棚にあったそれを読もうとしたことがあった。当時は算数が好きで登場する友愛数などの概念は面白く読んだのだけど、やはり難しかったのか最後までは読めなかった。ただ、家に来た人が爪…
『生者と死者』『煙の殺意』に続いて泡坂妻夫は3冊目だった。おそらくこれがわりと有名な気がする。亜愛一郎が行く先で様々な事件に遭遇する短編集。こういうシリーズには付き物だが色んな人の視点から彼の姿が描写されるので、素性の知れない感じがしてよか…
有名なホラー小説として読んだ。すごい怖い話を想定して読んだのだけど、そういう感じではなくて最後まで?のまま終わってしまった。しかし不満はなくて、そういう不穏さを端々に出しまくって終わる印象だった。大きな館、謎めいた子供、広い庭、塔、という…
この土曜は自動車学校に行ったと思う。土日通して平穏な感じだった。前日に映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」を見たのだけど、その前に書店に行って大量に漫画を購入した。1万円近く図書カードが溜まったので満を持して大型書店に行った次第だった。…
かれこれ1年以上前になってしまうが、かつてある人と会ったときにこの本の話になったのを思い出す。当時わたしは読み始めで、会った人もちょうど読んでいるとのことだった。待ち合わせ場所にはその人が先に来ていて、この本を読みながら待っていたのも印象に…
note.com 逆に読んでない本について語る、という試みはかつてやったことがあり、またやってみることにした。ただし今回は積んでいるというわけではなく、そもそも手元にすらない本、だけど読みたいなと思っているものたちです。つまりは読みたい本リストとい…
京都文フリで購入したもの。書店でも売っているのかは分からないが限定1000部だったらしい。 木下龍也氏のくろだたけし氏は、唐突な言葉や過剰さもなく単なるひとつの光景や事象を描いている歌だと思った。読み応えがあるというより、読むたびに身体のなかを…
2021年(2022年だと思っていたら2年前だったので怖い)に1巻だけ読んで、なんとなく放置していたのを読み切った。女子校を舞台に、教師である男性主人公とその周辺が織りなすシュールな日常を描いたギャグ漫画。肩の力を抜いて読めたのでいまのところ2023年…
前回の大阪文フリで人からもらった本を、京都文フリの手前で読み終わった。 何についての話なのか分からなかった。少女3人を軸に据えて、その名前のない関係が移り変わっていく様子を描いている。名前のない関係は疑似家族でもあり、同性愛ともとれる。それ…
実家に帰省した際に親が持っていたので読んだ。途中までしか読めなかったので、数日後に快活クラブで12巻まで読み切った。しょうじき1回、しかもブランクを開けて読んだだけでは何が起こったのか分からない部分が多すぎる。悪夢でも見たかのような気分になっ…
版元ドットコムで1巻の書影がうまくダウンロードできなかったので4巻 アニメ見るの苦手なので読んだ。世間で流行っているもの自分の好きなものとのズレを感じることが多いのだけど、これもそんな感じだった。嫌いではなく楽しめたけど最高というほどでもなく…
この16日は半年くらいやっていた永井均「存在と時間 ――哲学探究1 (哲学探究 1)」の読書会が終わった。哲学系の読書会というものは参加したことがなかったので新鮮な体験であった。肝心の本の感想についてはそういうことについて人とあれこれ話して探っていっ…
千種創一氏による第一歌集が文庫になったもの。有名な歌に「アラビア」という語がふくまれるので海外が舞台なのかなと思っていたが、全編がそうというわけでもなさそうだった。もちろんちゃんとそれを題材にした連作もあるのだけど、日本の地名や国に関わら…
(版元ドットコムにあったがこれしかなかったので書影は『侍女の物語 グラフィックノベル版』を引用させてもらっただが、読んだのはハヤカワepi文庫版) 読んだ。女性が出産のための道具のように扱われるようになったディストピアの話であり、フェミニズムの…
歌人・東直子の第一歌集が文庫になったもの。春夏秋冬、季節そのものやそれを連想させる言葉が多く用いられている歌は優しい手触りのようで、しかし言葉の取り合わせで虚を突かれたような気持ちになってしまう。 毒舌のおとろえ知らぬ妹のすっとんきょうな寝…
ネタバレはします。 panpanya『模型の町』 熊倉献『ブランクスペース』 panpanya『模型の町』 ちまちま読んできたpanpanya作品も、把握できる限り全て読んでしまったことになる。Twitterで最近話題になっているスマ見『散歩する女の子』という作品がある。pa…
直近で読んだ漫画について。短めのものが好きですがいつでもおすすめを募集しております。 panpanya『足摺り水族館』 毛塚了一郎『音盤紀行』 九井諒子『ひきだしにテラリウム』 こかむも『ぬるめた』 panpanya『足摺り水族館』 初期ということもあり絵柄が…
直近で読んだふたつの歌集について。 枡野浩一『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 小学校のとき『ドラえもん短歌』を読んだことがあった。有名な方なのでそのときから存じていたし、いわゆる「短歌ブーム」の中で誰…
isitsutbustu-todoke.hatenablog.com だんだんと日記に書くことがなくなってきたかもしれない。毎日なんらかのアニメを見たりしていればわりとネタには困らないのかもしれないが、そういうのもない。本がそれにあたるのかもしれないが、まとめて書きたいとい…
きのうの続き。小説について書きます。 isitsutbustu-todoke.hatenablog.com 円城塔「Self-Reference ENGINE」 J・サラマーゴ「白の闇」 谷崎潤一郎「卍」「吉野葛・蘆刈」「刺青・秘密」 相沢沙呼 ほか「彼女。百合小説アンソロジー」 SFマガジン編集部「ア…
曲を投稿しようと格闘していたら終わっていた日だったので最近読んだ本について書きます。三連休じゃないと長々と書く時間もとれないので…。基本的にネタバレするときは最初にそう警告します。書いていたら思いのほか長くなったので、2日またぐことにしまし…