nikki_20240314


前にも書いたのだけど「すのはら荘の管理人さん」というアニメが高校のころ塾から帰ったらやっていたので見ていて、最終回で終わってほしくなくて泣いたことがある。いまでもアニメはそんなに見ないが、後にも先にもリアタイして全話見たのはそのときだけ、大人?向けアニメで泣いたのも初めてだった。ねこうめ氏の漫画を原作とするおねショタを描いた作品で、お色気枠であり泣き要素はない。見ていたのは塾から帰っていたらやっていたのもあるし、お色気ものを見る背徳感もあたぶんあった。いわゆるバブみを感じられるような大家さんが登場するのだが、単純にそういう癒しに包まれたいという気持ちが強く、それが泣いてしまった一番の理由だった。もうひとつというかこれは先の理由とも関連しているが、最終回が終わっても日常が続いていくことをひしひしと感じたからだと思う。ラストシーンはいつも通りの道を歩いていくものだったと覚えている。彼女たちの日常は続いていくけどそれを見ることができないし、登場人物は大家さんの癒しを甘受できるのに自分にそれはもうできないんだ、という寂しさがあって泣いていた。原作は完結したらしいのでどうなったのか気になる。些細な記憶としてとどめていたけど、そういう終わったあとも人生や日常がだらだら続いていくというモチーフは今も好きで、ある意味自分の原体験だったのかもしれない……と思い出していた。