My Top Songs 2023+α

 

 

My Top Songs 2023

 

Spotifyがまとめてくれた100曲にコメントします。以前はプレイリストの文章などを書いていたけど、自然消滅して最近は音楽のことを書けていなかった。ここで爆発させた結果1万5000字くらいになったのでご了承ください。

 

open.spotify.com


結束バンド「カラカラ」 アニメも見てないのにこれが一番聴いた曲なの恥ずかしい。漫画は読みました。tricotの曲として聴いているところはあり、やはり変拍子をポップに聴かせる感じが好きすぎる!教育実習に行ったときは「いざ踏み出せ自慢の武器など一つも無いけれど」って心の中で唱えながら授業してたり、そういう記憶もある。「君が眩しいから私は影になれる」とかちょっと陰がありながらも「私は私」と自信を持つのが音楽に関しては信念がある山田リョウらしくていいのかなと

 

月あかり研究会「ギターポップ・フォアキャスト」 この楽曲が収められたアルバム『宝石の降る夜に』を知ったのは2022年も上半期とかそれくらい、知ってからずっと聴いている印象があるし、実際去年の振り返りの記事でもよかった曲として触れていた。なので書くと長くなるしこの記事ではコメントは割愛する……。でもこのプレイリストには入っていたのは初めて。今年はCDを手に入れてウォークマンで聴けるようになったので、それも含めるとかなり聴いていると思う。以後これに入っている5曲がすべて出てくるのでご了承ください。

 

GATALISグッドラック ライラック 田中秀和楽曲。キャッチーさ・中毒性という点で完璧。「今年一番再生したと思う曲を直感で答えると何?」と聞かれたらたぶんこれになる。

 

Homecomings「光の庭と魚の夢」 優しさと祈りに満ちている、こういう曲が好きだー。自動車学校の送迎バスでラジオからこれが流れたときうれしかった。これ含むアルバム『New Neighbors』も名盤。

 

結束バンド「なにが悪い」 「おしえて僕は何処へ向かえばいい?」に自分を重ねなかったはオタクいないだろ

 

Sundae May Club「夜を延ばして」 8分の6の気怠さと夜のやるせない感じがたまらない

 

ひがしやしき「さよなら!!にゃんぱすライフ」 ぜんぜん内容は関係ないが自動車学校へ往復するたびに聴いていたといっても過言ではない個人的車校テーマソング。

 

月あかり研究会「試験電波放送#300」 Plus-tech squeeze boxを今年はじめて聴いてこれの冒頭が「A Day In The Radio」を意識しているというのに納得したり

 

リーガルリリー「まわるよ」 キャッチーなんだけど「チクタクチクタク まやくのように/うずくまる五つを 受け入れたまま」など不思議な歌詞もすき。

 

じん「日本橋高架下R計画」 カゲプロを通っておらずじん氏自体を敬遠していたので初めて聴き、こんな良いのかとびっくりした。生活を題材としつつあちこちから音が聞こえる浮遊感が歌詞とMVに一体となっており、よくわからないけどとても気持ちいいという未知の衝撃……。

 

有馬楓花(CV:桑原由気 )「あ・り・ま・す・か?」 有馬温泉の温泉むすめのキャラソン。温泉むすめの曲を聴いていた期間があったのも2023年だった。彼女たちに託された思いやその健気さを曲から感じてぐっとくるので好み。

 

月あかり研究会「宝石の降る夜に」 2023年もこれからたくさん影響を受けました

 

スヤリス姫(CV:水瀬いのり)「快眠!安眠!スヤリスト生活 - DC Mizey remix」 「暴力的にカワイイ」へ行った影響もありアニソンリミックスを聴きだしたのも今年……その入口的なものだったと思う。

 

濁茶「まどの景色は」 ラスラビに向かって間奏がハーフテンポから四つ打ちになっていくところで本当に何回も泣いた。ゆっくりと列車が動き出してそれでも日々は続いていくんだと噛みしめる感覚……。

 

スカート「海岸線再訪」 「打つ手はなし」!

 

是・カゼヒキ「同窓会」 テーマとしていじめがあるのだけど同窓会とか変化していくことへの怖れみたいなのがずっとある曲だと思っていて、ラストの「さよなら/どこかで会えるんかな」のぼんやりした歌い方がぽかんと投げられるのが好きすぎる。もう会いたくないな、でも気になるな、とかそういう感情がない交ぜになったつぶやきが漏れている感じ。

 

Laura day romance「rendez-vous」 スイング最高!

 

月あかり研究会「光の凪にうたって」 好きすぎるので割愛。

 

カネコアヤノ「わたしたちへ」 

nikki_20230305「カネコアヤノ『カネコアヤノ ⼤阪城ホールワンマンショー 2023』」 - 遺失物取扱所

 

平賀さち枝とホームカミングス「カントリーロード スイング最高!2

 

フロクロ「ビビビビ」 「ことばのおばけがまどからみている」など大きなアイデア一本を貫いた曲が多いと感じていた氏だったけど、これは細かいアイデアがたくさん詰め込まれたおもちゃ箱みたいで楽しくもかっこいい。楽曲提供や映像制作、音madとの関わりまで含めて2023年も目覚ましかったなと上から目線だけど思う。マジで私淑しています。

 

月あかり研究会「祈りも魔女も眠る頃」 好きすぎるので割愛。

 

カネコアヤノ「閃きは彼方」 カネコアヤノは去年もかなり入っていたんだけど今年はこれが入っていた。「世界が一度終わりを迎える/やり直せるよ 元通りじゃない」に象徴されるようなありのままを肯定する感じとか、サビの「僕は閃いた」や「会って話したい」という率直な言葉で表された素直の思いの力強さとか

 

日向美ビタースイーツ♪「ぽかぽかレトロ―ド」 上半期は「絶対大丈夫だよ!」が座右の銘だった。町と人の愛おしさ……。ストーリーを少しずつ読んでいます

 

andymori「革命」 去年も入ってたので割愛

 

長瀬有花「むじゃきなきもち」 ボーカルのふわふわした感じがそのままおもち!(これと次の曲が並んでいるのはおもしろい)と組み合わさっていてとても可愛くて心地よい曲になっている。「とろける哲学」もそうだけどcat nap氏との相性が抜群。

 

北白川たまこ「こいのうた」 去年も入っていたの割愛と言いたいところだが10周年おめでとうございました!

 

日向美ビタースイーツ♪「虚空と光明のディスクール 霜月凛さんに関しては衒学趣味でありながらギターが上手くてこんなシューゲイザーまで書いてみせるのはすごすぎると思っていたのだけど、ストーリーを読むといわゆるクーデレ的な属性も持ち合わせておりてんこ盛りすぎる。ほとんど6分くらいあるし間奏もそれなりに長い、リバーブのかかった歌詞は少し聞き取りにくい部分もありキャッチーさという点では地味なのかもしれないけど、惹き付けてやまない魅力があって何回も聴いている。透き通る声質とシューゲイザーの相性が教えてくれた曲です。

 

スカート「月光密造の夜」 スイング最高!3

 

結束バンド「転がる岩、君に朝が降る アニメ見てラストでこれ流れたらたぶん泣くんだろうなと思う。原曲も聴いたのだけど私は女性ボーカルが好きすぎるのでこっちばかり聴いている。ごめんなさい! これは原曲への感想になるが、1番の「戦争をなくすとか大それたことじゃない だけどちょっとそれもあるよな」だったり、2番のなんともいえない夜の気持ちとか、簡潔に表す言葉がないような微妙な気持ちを描写してるところが好き。アジカンは通ってないのでいつかとずっと思っている。

 

北白川たまこ「ドラマチックマーケットライド」 10周年おめでとうございました!2

 

パソコン音楽クラブ「Day After Day feat. 髙橋芽以」 フィクションは嘘にすぎないけど、それでも、っていうテーマが好きなのでこれも好きだった。アルバムもよかった、「It's(Not)Ordinary feat.MICO」の渋谷系っぽい感じだったり、「UFO-mie feat.The Hair Kid - Album Mix」のノリノリになれる感じとか。

 

Nagakumo「マガジン・キラー」 Nagakumoは私が知ってから初めて新曲が出る瞬間に立ち会ったわけで、そこまでリリースペースは速くないものの出るものは全部いいバンドだと分からされた。『JUNE e.p.』の最後の曲にしてカウントダウンから始まり、サビで2ビートになったと思えばうねるようなギター、ドラム、ベースソロをつないで怒涛の勢いで駆け抜けて終わる爽快感がたまらなく好き。EPも全曲少し懐かしさを感じる渋谷系で最高!

 

Sundae May Club「Sundae May Clubのテーマ」 「夜を延ばして」に次いで2曲目。andymoriとかSUNNY CAR WASH「キルミー」とか短いスリーピースの曲は好き。最新リリースの「Teenager」もよかったです

 

空気公団青い花 原作の志村貴子の漫画を読んだのは2022年だがこの曲を聴いたのは2023年である。「歌詞に恋愛っぽい目線が一切なくて、ただふたりの関係を歌っているのがいいなと思う」と前のブログに書いた通りで、ぽつりとこぼすモノローグのような短い歌詞もいい。冒頭の歌詞「君がいてよかった」はすべての愛情の根底にある感情で、ここでああもうぜんぶだなという気持ちになる。

 

リーガルリリー「60W」 ただただ走り出したくなる。京都であったライブに行きたいと思って行かなかったのを後悔している

 

マサラダ「ライアーダンサー」 しっかりハマるように狙った曲が綺麗にハマって話題になってるのは本当にすごいというのは色々な曲を見て思ってきたことだが、これもそのひとつ。

 

結束バンド「星座になれたら」 たぶんぼざろの曲はアニメが放映されたちょっと後(2023年1月頃)にまとめて聴いてしばらく聴いてたから入ってるんだろうけど、これは何が好きだったかはっきり覚えていない。これはローテンポの四つ打ちからシティポップを感じさせる雰囲気があり、まあ好きになるしかない

 

スカート「静かな夜がいい」 スカートは3曲目になるが全曲通して聴こうとしたのも今年だった。案の定好きだった、けどまだ1周聴いたのみでもっと聴いていきたい。これはほぼ2つのコードで構成されている(ufret調べ)ながらメロディーと歌詞とのよさでここまでいい曲ができることがうれしい。

 

さよならポニーテール「わーるど(みたいな)」 役に入っているキャラソンなどは恥ずかしくて慣れるまで時間がかかるという自分の悪い癖があり、今年に入ってやっと向き合った曲。結果はこのプレイリストに入っている通りである。1番が終わってから展開が変わり、謎に壮大なエンディングへと連れていかれる構成はさよならポニーテールそのものの歴史?だったりを知らないと面食らうかもしれない。だけど自分は好きなのは1番サビのあとで、青春を想起させる断片的な台詞がぽつりぽつりと並べられていくのはアニメの音madのようでもある。前にあげた月あかり研究会「試験電波放送#300」もそうだが、台詞がだんだんと世界を立ち上げていく感じがとても好み。語りがだんだん歌になっていく、壮大になっていく様は口ロロ「00:00:00」だったりも思い出すし、いろいろつなげて好きな要素がつまっている曲。

 

三好なつみ(CV:久野美咲)「ふつーの魔法少女でごめんなさい」 フォロワーがおすすめしていて聴いてよかった曲。声優に詳しくないのでいまのところ久野美咲は響けユーフォニアムの鈴木さつきしか知らないが、これに関してはボカロ版よりこちらの方が好き。まず魔法少女テーマとタイトルの良さも半端ではない。言うまでもなくメロディーのキャッチーさも色褪せない。「ネコミミつけてた君の フリルのエプロンドレス」(サリシノハラ)、「天国のレスリー・チャンにおやすみなさいって言うため」(いーあるふぁんくらぶ)とかみきとP作詞のコミカル・喜劇っぽい切なさとが好き……というのはTwitterで少し触れたが、これだと「夜がどんなにどんなに柔らかくても/アイツの頭はカチコチで困る」、「”正義の味方”は涙はみせない。/...ホントはみせない、/...時々、みせない。」あたりでしょうか。コンテンツの世界観は詳しくないのだけど、このコミカルさと切なさの案配が久野美咲の明るい声にあっている。あと単純にロリっぽい声が好きなのかもしれない。

 

クリープハイプ「凛と」 【ちな×クリープハイプ】『でたらめな世界のメロドラマ』の影響。よくわからないけど結構好きで見ながらちょっと泣いたりしていた。クリープハイプは断片的に最初の方からちらほら聴いているけどずっと続いていてすごい。

youtu.be

 

スカート「あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)」 1回通して聴いた中で最も印象に残ったアルバムが『トワイライト』だった。夜にバスや電車にぼんやり乗って車窓を見ているときの感じは好きだしこれはそれがずっと漂っている曲である。

 

ブレンド・A「ぼなぺてぃーと・S」 2023年にはじめて聴いた。曲の冒頭が素材になった音madをリアルタイムにニコニコで見ていた思い出はあるが、ちゃんと聴くとしっかりしたアニソンでいい。作詞作曲のy0c1e氏を知ったのはdeiliumとふたりのきもちのほんとのひみつのマッシュアップからだったけど、エレクトロニカからこれを作るに至ったのが信じがたい。なにか人格が変わったのかと思う。DIYの曲はまだ聴けてないので聴きます

 

Homecomings「i care」 『New Neighbors』がよかったと書いたけどそのなかでも特に好きだったもの。そのまま多様性について歌っている。中立でいたい、なににも属したくない、という態度をとってしまうことが私にはよくあり、それはただの優柔不断とどう違うのかと考えることがある。「光の庭と魚の夢」もそうだが、この歌も属さないことをひとつの強かさや抵抗としているような印象があり、そこは心の隅に留めたいと思う考え方だった。「名前もない気持ち 恋と呼ばないで」「あいまいさを撫でる光」「明日はどんなふうにお腹が空くだろう?」あたりが好き。

 

Special Favorite Music「Royal Memories」 フォロワーのおすすめで知りましたがおっしゃる通り。とてつもなくデカい「全て」について歌っている曲というのはあり、この曲では「人生、人の一生」がそのデカさに該当する。そういう曲では巨大な「もうなんか全部なんだよ!!!」という渾身の感じをぶつけられて喰らわされるのだけど、これもそうだった。

 

南十字 (@minaju_)
神曲すぎる
アニメ映画の最後にこの曲が流れたらどんなに内容がクソでも泣いちゃうかも
それぐらい良い

 

カルロス袴田(サイゼP)🍣🌴 (@hakamad)

100曲聴くと1曲くらいは「最高じゃーーーい!!!!」みたいな曲に出会えるし、1000曲くらい聴くと1曲くらい「あ、マジもう無理」ってなるほどヤバい曲に出会える気がしてるんですが、Special Favorite MusicのRoyal Memoriesは後者(つまりとてつもなくヤバい)

 

スカート「さよなら!さよなら!」 「でもここが僕の居場所には/まだならないような気がするんだ」の歌い出しから好き。逆接から始まる感じ。明るいフリをしながらまだ割り切れない別れの苦さが絶妙に良い。

 

放課後ティータイム「おはよう、またあした」 5人が水色の服を着ているCDを入手したのだけど神聖すぎてまだビニールを開けてない。

 

石風呂「ばいばいスーパースター」 これも「始まりと終わり」というとてつもなくデカい「全て」について歌ってるけど、より身近な何かの日常の風景からそれを予感するような曲。ぜんぶ始まって終わっていくんだよなあという……。関係ないけどVtuberの引退を見かけるとそんな気持ちになりがちで、今年も数回そんなことがあった。


ここでやっと半分だが、ここより下はたくさん聴いてなくても入っているものが多い。

 

結束バンド「光の中へ」 サビあたりキャッチーなメロディーの詰め合わせみたいですごいと思う。「うまーれたーよひーとつー」の同じメロディーの繰り返しから「まるで絵空事」の3連符に詰め込んで駆けおりて、そのあとで「意味を落とせ」の半音で落とすところなど。

 

Mr.Asyu「Haunted Dance」 去年最も聴いた曲なので割愛

 

ARuFa「ベータソング」 「さんさーら!」が厳しくなったのはうーん、悲しいけどこちらもしっかり中毒性の高い曲でよい。TAKU INOUE氏のすごさを実感。

 

石風呂・じん・IA「ぼくらに喜劇を見せてくれ」 就活ソング。これを聴いていろいろしていたら中断せざるを得なくなった。

 

名取さな「アマカミサマ (kamome sano Remix)」 kamome sanoにも触れた年だったと思う、ちょっとアルバム聴いただけだけど……。原曲の複雑なコード進行を渋谷系の流れも汲んだ氏にリミックスさせた名取氏、インターネット電子音楽としてさらに産まれ変わらせたサノ氏のナイスワーク。

 

DIALOGUE+「ぼくらのユニバース」 これもデカさをぶつけられる曲。ここでのデカさはユニバースというタイトル通り続いていく道の果てしなさだと思う。「いつでも生きてる今が続編で本編だぜ!」←その通り!

 

空中メトロ「ネズミ―ランド」 残響レコードから出ているバンド。この曲自体はそこまで残響系っぽさはない?ネクライトーキーとかを彷彿とさせるゆるい曲だけど、アルバムのほかの曲はオルタナっぽいものが多く良かった。タワレコ限定で売られていたアルバムを中古のCD店で見つけ、興奮して買ったのも2023年の思い出である。

 

ひがしやしき「真剣で私を殺しなさいっ!」 ひがしやしきは2022年ごろから聴き始めて、今年は音源を買ってずっと聴くようになったので尚更好きになった。そうしてわかるのは「4巻.zip」が名盤であるということである。最後に繰り返される「救出してくれ」(と書いてころしてくれと読む)の感覚がだんだんわかりつつある。

 

真壁瑞希(CV:阿部里果)「POKER POKER」 渋谷系。どこではじめて聴いたかは忘れたけど探偵オペラ ミルキィホームズ のBGM「シャーロック・シェリンフォード」は結構好きで、この曲の間奏はそれに雰囲気が近い。いま調べるとシャーロックのほうはMONACAが担当しているらしく納得である。話は逸れたが敬語で歌ってくれること、手品が趣味らしいのがうれしい。そこからトランプと席替えのモチーフにつなげた歌詞も素敵。

 

さよならポニーテール「光る街へ」 この曲のことは初めて知ったときから毎年どんどん好きになっている気がする。今年は「まだ見ぬ人や街にときめいていたいよ」の歌詞にしばらく喰らっていた時期があった。MVも最高。めばち氏の画集を通販で買ったり、絵を見返す機会が多くて改めて好きだと実感した年でもあった。たぶん氏の手によるものであること、あと動く彼女たちが見られるという点でも貴重で最高なMVである。

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カネコアヤノ「気分」 たぶんライブの予習でずっと聴いていた。

 

ひがしやしき「人生ちゃんは続くらしい!」 「あてのないうわごと」からの畳みかけにぐっとくる。

 

崎山蒼志「覚えていたのに」 「覚えていたのに不安で」っていう感覚を拾っているのがすごい。

 

さよならポニーテール「放課後黄昏交差点 これは自分でリミックスを作ったため。それ抜きにしても本当に名曲。

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羊文学「光るとき」 これもデカい「全て」の歌だと思う。轟音のように響くギターが壮大に押し寄せる感じ。羊文学は少しずつ聴いている。

 

PAS TASTA「zip zapper」 GOODPOPとてもよかった。「人マニア」ふくめてこういう音楽が一気に躍り出た年だった……。

 

平賀さち枝とホームカミングス「白い光の朝に」 スイング最高!4

 

スカート「君がいるなら」 サビのメロディがひたすら良くて良いとしか言えない。

 

濁茶「網膜は銀幕 人はみなシネマ」 これもデカい「全て」の歌、さっきからそればかり言っているが人生の曲なのでそう。ただそれを映画と重ねた楽しい曲であり、濁茶氏本人が映画好きなのがMV含め随所に出ている。やっぱり自分が本当に好きなもので、好きなもののために作った曲ってそれが他の人のも伝わるし、良いものになるんだなよねという励みも勝手に受け取っている曲だったりする。

 

PAS TASTA 崎山蒼志「river relief」 GOODPOPとてもよかった2。

 

TRINITYAiLE「チョコラブキッス」 CAPSULEっぽいということで人から教えてもらった曲だった。ラスサビ手前の「待って」のタメが本当に好きで好きで

 

塩原八弥「セカイはスキで動いてる!」 温泉むすめ。合いの手がかわいいくてまさにキャラソン

 

カネコアヤノ「光の方へ」 去年もあったので割愛。

 

PAS TASTA・ピーナッツくん「peanut phenomenon」 GOODPOPとてもよかった2。盆踊りドロップすき。

 

People In The BoxJFK空港」 歌われていることは具体的だけどその背後に立ち上がる物語はデカい何かを予感させる点でこれもデカい「全て」の曲。予感させるというのがすごく、「かけられた巨大な布」という語りのように、後ろで何かとてつもないものが動いている雰囲気がずっとある。知り合いの人と集まって『Family Record』を通して聴くという機会が去年にあり、それでより一層この曲のすごさが分かり聴いていた。夜行バスで3周くらい聴いたりしたのもよかった。

 

さよならポニーテール「それを愛と…」 死別の歌。これを繰り返し聴いていたのは確実に今年だった。6分30秒という尺はどこかが長いというわけでもなくABサビの構成を丁寧に守った結果である。その丁寧さは最近の曲であまり聴かないようでよかった。積み重ねてきた日々や記憶こそを愛と呼ぶというテーマとも重なるようでぐっとくる。

 

今剣(CV:畑中万里江)、千子村正(CV:前田佳織里)、三ツ鱗紋兼若(CV:南早紀)「Naughty night, Magical night」 アキシブ系という単語を知ったのも2023年。

 

きのこ帝国「海と花束」 これもほぼ2つのコードで構成されている(ufret調べ)ながらメロディーと歌詞とのよさでここまでいい曲ができることがうれしい。

 

kurayamisaka「curtain call」 『kimi wo omotte iru』を端末に入れたので何回も聴くようになった。別れをテーマにしたコンセプトアルバムだが、別離の感情はとても複雑だと考えることが2023年にも数回あった。悲しみや後悔、それでも背中を押したいという気持ちの集合すべてがシューゲイザーの渦巻く形に重ねられているよう。様々な形の別れを経験するたびに聴いては感じ方が変わっていくアルバムだと思う。

 

ももすももす「まともじゃないのがちょうどいいの」 メランコリック写楽(バンド)を知ったのも今年だった。プレミアがついているアルバムを買ったりしていたら年末にサブスクが解禁され、解散ライブが行われる旨が発表されてうれしい。この曲はボーカルのソロ名義楽曲。相対性理論の真部脩一との共作なので内容からも令和版の地獄先生と呼んでいる。

 

文藝天国「天使入門」 文藝天国を聴いたのも今年だった。『京大短歌29号』に乗せられた青松輝氏の前号評では最近の短歌に天使というモチーフが頻繁に出ている、と述べられていた。2023年に「天使界隈」という言葉が少し出てきたりしていたように天使は流行っているのだろう。文藝天国は天使をタイトルに入れた曲がもう1曲あったり、水色を徹底してイメージカラーっぽくしている。天使界隈と近いところに水色界隈というのがあるのも、あながち関係ないわけではないと思う。話は逸れたがこれもandymoriなどの短いスリーピースロックに近い。しかし歌詞の雰囲気などは全く異なっている。サビの駆け上がるシンプルなメロディーが好き。

 

スカート「ずっとつづく」 スイング最高!5

 

富水由(CV:花井美春)「元気になあれ!」 スイング最高!6 温泉むすめ楽曲でありながらカントリーっぽいのは北海道だからで、そういう個性の出し方も面白いしのびのびしたポジティブさに合っている。このキャラデザをしたのは千種みのり氏らしいが、よくTwitterでバズっていたり、2023年はまんがタイムきららで連載が始まっていたイラストレーターである。初めて見たときキャラデザもしてたのかーとびっくりした。

 

君島大空「火傷に雨」 君島大空もずっとちゃんと聴きたいと思いつつ……ではあるが初めて聴いたのがこれだった。「花降る時の彼方」、アルバム『縫層』も聴いた。すごいギリギリで成り立っているようなアンサンブルだと思う。

 

Limonène「realism」 kamome sano。こういうギターポップも書けるのかと思い知らされた曲。2分で手を変え品を変えまくし立てるように歌って「恋は終わった」で言い切る構成も素敵。

 

日向美ビタースイーツ♪「3 A.M ディテクティブ・ゲーム」 こんな技巧的なのを演奏してる女子高生バンドがいて、生で演奏してるのを聴いたら気絶してもおかしくない。衒学的な歌詞の印象が強く、ともすれば中二病だのとダサくなりがちなそれが上手すぎる演奏・作曲・歌声によって完全に様になってるのがとってもとってもかっこいい。

 

kurayamisaka「cinema paraiso」 繰り返される「私のこと忘れないでね」がすべて。

 

TOOBOE「錠剤」 TOOBOEはぜんぜん追っていないがしゃべる帽子も高校のとき好きだった。いまは錠剤の冒頭みたいな声を毎日あげて生活している。

 

Sundae May Club「春」 去年もあったので割愛!

 

ハヌマーン「幸福のしっぽ」 ぜんぜん内容は関係ないが自動車学校へ往復するたびに聴いていたといっても過言ではない個人的車校テーマソング2。

 

Homecomings「Songbirds」 去年もあったので割愛!

 

パスピエ「オレンジ」 サビでテンポが半分になってゆっくりになるのがかっこいい、と気づいてからずっと聴いてた。

 

Skrillex with Nai Barghouti「XENA」 スクリレックスをちゃんと知ったのがこれ、今もどういう人か分かってないけどアルバムがかっこよかった。初めて聴いたときドロップで笑ってしまった記憶がある。

 

空気公団「見えないままにしないで」 「がんばれ/誰にだって/何にも何にもないんだよ」←うん……。

 

口ロロ「00:00:00」 これも世界の夜についてのデカい曲である。改めて何回も聴いたりしたが、規則的な1番2番とかがなく、ばらばらにいくつかの構成が繰り返されている感じだとわかった。その繰り返しも多いので合計で8分30秒ほどになってしまっているが、そうして積み重ねることで飛行機から夜景を見下ろすようなあの独特な雰囲気を達成しているのだろう。あと間奏でドラムがアドリブっぽくなるところなど、技術もすごい。

 

やすなとソーニャ「ふたりのきもちのほんとのひみつ」 いまさら癖になっていた時期あり

 

さよならポニーテール「センチメンタル」 あまりにも眩しい。

 

Skrillex, Missy Elliott, & Mr. Oizo「RATATA」 これもドロップで一気に音数が減るのが面白い。

 

スカート「CALL」 しみじみ良い。

 

Explorers of the Internet・PAS TASTA「zip zapper (Explorers of the Internet remix) 」 サビ前の「ド派手に!セックスに!なってみた!」のサンプリングからのきれいなサビのところすき

 

さよならポニーテール「1095日」 卒業ソング。青春についてずっと扱ってきたさよポニだからこそだよな……というだけでぐっとくるし、そこからずっと聴いていた。静かだけど噛みしめるような感慨がずっとあり、最後「涙の表面張力 崩れ」で広がっていく感じがたまらない。

 

+α

ここまで書いて気づいたが、使えないと思っていたウォークマンが使えると分かり、曲を入れて聴くのを再開させたことによる今年の影響はかなり大きい。ところで癖になるキャッチーさと音楽的な面白さが最強に組み合わさった曲は「好きだから好き」としか言えなくなるわけで、ここにある100曲はいずれもそれに該当する。ただ再生回数で選出されているので「好きな曲」の中でも繰り返し聴いたというステータスが異常に高いだけである。これら以外にも「好きだから好き」としか言えないような曲はあるので付記……。

 

花澤香菜「ドラマチックじゃなくっても」 「ドラマチックじゃなくても 退屈だと嘆いても/いつかふと思い出す 今日を」がすべて。もとはラブコメアニメの主題歌でそっちは知らないのだけど、作品に照らし合わせるならばラブソングともとれるだろう。しかし恋人同士に関わらないもっと大切な何かが歌われていて、日常系みたいな、些細な瞬間に愛おしさが宿る瞬間の歌だと思って聴いている。だから好き。

 

omeme tenten『祈りたちよ』 アルバム。100曲のなかで数回でてきたような短いロックで好きにならざるをえない。

 

星街すいせい『Specter』 アルバム。インターネット音楽見本市みたいな作曲陣かつ全曲圧倒的ですごかった。Midnight Grand Orchestraもすごくて星街さんは大丈夫なのかと心配になる。

 

For Tracy HydeHotel Insomnia』 アルバム。タイトルを冠した解散ライブがあったのが2023年3月。これ自体は2022年に出たものだが、リリースとほぼ同時にバンドを知ってすぐに解散したし、いまも全曲聞いたわけではない。でもキラキラしたシューゲイザーがとても好き。

 

Kabangu『ほぼゆめ』 ぜんぜん前のアルバムだが、だんだんしっくりくるようになっていた。いわゆる変な音をたくさん使っていて奇想天外な音楽だが、よく聴けるのは根底のメロとコードだけでも完成されているからだろう。ピアノと歌声だけの1曲目「しくみ」から聴き始めるとそれがよくわかる。Porter Robinson『Nurture』、brakence『hypochondriac』、underscores『fishmonger』、Parannoul『To See the Next Part of the Dream』、AphexTwinRichard D. James Album』、ウ山あまね『ムームート』、長谷川白紙『エアにに』あたりの評判の高いアルバムも今年はいくつか聴いたけどまだよくわからず、でもだんだんしっくりくるのだろうか……。

 

長瀬有花『ほんの感想』 いよわworksは今年もたくさんあって、どれも好きだったけど何回も聴いたのはこれかもしれない。夜通しで本を読んでいる間のことといえば身近だけど、その隙間を覗いて広がる世界を描くとここまで面白い曲になるわけだし、最後にふたたび現実に戻って来る感じもいい(すろぉもぉしょんを思い出しながら)。彼女自身の二次元三次元の間に立っている存在とも重なるようで、つくづくプロデュースも上手いなと思う。「驚異の魔法」もずっと聴いてる。長瀬氏は今年でいちおう全部聴いたが、1周したのみの曲が多いのでちゃんと聴きたい。「駆ける、止まる(2)」の途中でニュースが入る演出とか好きだった。Local Visisonsとのコラボ『OACL』も全曲最高

 

可ラッカ「ピロシキを盗んだ男」 ボカロ。「アスパラガスどろぼう」で知った可ラッカ氏が今年アルバムをいくつか出していた。ナンセンスな歌詞とロック、相対性理論あたりを連想するけれど、また違うというかオルタナティブロックみがあり、そのためか奇妙な切なさがよぎる。この曲の歌い出し「ジャングルジムのさ設計図はさ想像よりも普通だ」のような歌詞の言葉選びも絶妙で、ネタツイやってる人が短歌をやっているということは多いが、そこに近いものを感じる……。合成音声が平坦に読み上げるおかしさも含めて唯一無二。ギターの音のクリアさがずっとどうやってるのか気になっている。

 

ラッキーオールドサン『魔法のことば』 スカート、Laura day romance、Homecomingsあたりを辿って聴いた。好きにならないはずはなく最高。

 

わがつま『第1集』 Twitter経由で知ったアルバム。全曲良い。ミニマルな音に乗せられてぼんやりした生活の中の気持ちが歌われる感じ。

 

rei harakami『Lust』 「joy」しか知らなかった。ウォークマンに入れてからというもの、作業していたときや音が気になって眠れなくなる実家での入眠用にアルバム通してずっと聴いていた。音楽を聴きながら何かをするのは得意ではないが、これはすっと入ってくるようで、点描とか枯山水のように音を最低限に置いて完成されているミニマルさがすごい。思えば上にあげた『第1集』が好きだったので、これも好きになるのは必然だなという感じ。

 

kamome sano・夢ノ結唱POPY『alternative これも巨大な何かの曲で、何かとはSF的な壮大な物語である。滅茶苦茶すぎてどんなジャンルでどんな曲とかはうまく説明できない。人力では弾けないアルペジオブレイクビーツ、ボーカルに託された物語などが混然一体となって流れ込んでくる感じ。

 

the cabs「九月は讃美歌による」 もともと「キェルツェの螺旋」「花のように」くらいしか知らなかった中でいくつかアルバムを聴いて衝撃だったもの。メタルとかだと珍しくないのかもしれないが、シャウトしすぎて何を言ってるのか分からない。アルバムの最後のこれで滅茶苦茶にして終わっており、こんなことしていいんだとなった。

 

Plus-Tech Squeeze Box『cartooom!』 あまりにも良くてびっくりした。と一言で済ませると印象は薄くなるかもしれないがそうとしか言えない。聴いたアルバムだとたぶん2023年で1番衝撃的だった。

 

fuluca「the niconico medley to hyperflip pipeline」 「暴力的にカワイイ」で特に印象的だったのがmomone&currenで、いわゆるhyperflipだったりdariacoreを流しまくっており最高だった。どうやらそのときに流れていたっぽい曲(先にhyperflipovertureやFASTFUSIONを聴いて行けばよかったと後悔している)で、知ったのは暴カワのあとである。タイトル通りhyperflipのいろんな曲の詰め込み・マッシュアップといった特徴をニコニコメドレーとつなげたもので、その掛け算が見事に成功している。2つをつなげて新しい表現を開拓していく、という情熱が垣間見えるようでそこでぐっと来る。

 

以上!