nikki_20230401「花降らし」

 

今週は月~金まで毎日なんらかの外出をしていた。気を抜くと一日中部屋でだらだらとしてしまうので、個人的にこれは偉業だと自分をほめている。きょうは近所で桜がたくさん咲いているところを観に行った。風が吹くと雪のように桜が舞っていて、それを撮るスマートフォンの側面にもちょこんと花弁が乗ってきて可愛かった。桜をみていると、やはり言葉にできないような圧倒的ななにかが迫って来るような感覚があり良い。

 

個人的な桜の歌というとn-buna「花降らし」である。もともと桜をイメージした歌だが、これを聴きながら桜を見る……という行為をはじめて公園でしたとき、桜の美しさそのもので胸がいっぱいになる感覚があった。自分の中の桜のイメージが先にあってこの歌に結びついたというより、この歌を通じて桜の綺麗さを分からされた思い出がある。この歌に桜のイメージを縛られているというわけではない。この光景を「花降らし」は映そうとしていたんだな、と理解した。初見の人がどんな感想を抱くかは分からないが、聴くと光景がぱっと思い浮かんで胸が詰まるようなイントロだと思う。

 

昔からいろんな人がこの光景を歌に詠んだり文章にしたり絵にしたり音楽にしようとしたりして、それでもまだ尽きていないのはよく分かる話である。毎年桜を見ていて思う。ちなみにヨルシカ「春泥棒」も桜の歌だけど、ボカロをよく聴いていた時期の「花降らし」が一番に思い浮かぶ。この曲には間奏でアコースティックギターのソロがある。個人的には少し聴き取りにくいのだけど、それは背後で鳴っている音に紛れている感覚があるからだ。これもまた花吹雪で前が見えないみたいな感じがして良い。「春泥棒」にもアコギのソロがあって、初めて聴いたときに「花降らし」の影響を感じてちょっとうれしかった。

 

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