好きなネットの記事について書こうと思ったのだけど、あまり読まないのでそんなに書くことがないと気づいた。なのでタイトルは「読んだことある」にしておいた。読まないというか、読んできたけどメモしてないので思い出せない。1か月ほど前にそれに思い至って面白かった記事をメモし始めたけど、ぜんぜん溜まらない。
ツイートがよくバズるけど、ツイートはバズっても何にもならない
メモしていた中だとこれが好きでした。主張自体に目新しさはないというか、インターネットでよく言われていることではある。ただそれを明文化して要因を整理している備忘録的な側面がある。そこから導かれる「Twitterをきっかけに何かが始まるとして、Twitterは次の二手目をやってくれない。結局、どこかからは人力の努力である必要があるのだ。」という結論が自分に刺さった、という点からもいい記事でした。
オモコロの特集とか読むには読むのだけど、主に選手権系の記事が多い。あとはARuFa氏のものなど。それらは面白いのだけど、文章の面白さかというと少し違うような気がしている。文章として、というより視覚的な面白さのほうが割合が大きくて動画を見ているそれに感覚が近い。オモコロあたりはインターネットの文脈も交えており、そういう独特な記事を量産しているのだなと思う。断じて面白くないのではない(とここで書くとどんどん上滑りしていくようで怖い)。でも自分がネット記事に求めているのはたとえばpanpanya氏の漫画のような、そういう生活の一部を切り取った素朴さや意外性にあるのだと思う。
ドコモの取扱説明書554冊からたどる「ドコモ太郎」の人生
10年間飲みかけの午後の紅茶に別れを告げたい
もちろんオモコロに選手権や記事広告以外にも素朴な記事があるのは把握している。たとえば岡田悠さんの記事とか……。ちゃんと読んでなかったのでいま読みました。傍から見るとくだらないようなことに真面目に取り組んでいる人間が好きなので、地道な数や手間をかけている記事は好みかもしれない。上2つは生活から始まった想像がどんどん広がっていくような可笑しみがある。
新幹線から見えたすき家でカレーを食べる
デイリーポータルZだとかつて読んだこれが印象に残っている。これは想像の飛躍も何もなくて、ただタイトル通りの行動をするのみだけどすごい良い。出てくる風景の写真から良い意味で「綺麗に見せよう」という意図が感じられず、枯草の広がる空き地が点在する高架下、殺風景な街のエネオスなど郊外のディティールが自分の中のフェチズムに訴えてくる。なんとなく見ていたすき家の周りにも生活があるんだなという感じがいいです。
これみたいな記事でもなんでもおすすめの記事情報をお待ちしております。