nikki_20220525「京都探訪記」

 

この日は滋賀~京都へ赴いた。滋賀は未踏、京都は3回目。京都に関してはいままで用事があってそこへ行く目的のみだったため、自由に歩く観光は初めてで嬉しかった。長々と文章を述べることはせず、淡々と写真を載せていきます。この日記最多の写真記録を更新するかもしれない。

 

 

 

 

豊郷小学校

けいおん!のモデルとなった校舎。

 

河瀬駅というところから歩いてみたのだが、何もなくて驚く。長い畦道に鉄塔、奥に見える防風林?など夏のイメージそのもので、存在しない夏の記憶が甦りそうになる。ヘルメットをかぶった学生が自転車で通り過ぎて行ったり、いろいろ最高でした。

 

田園風景名物の延々と続く等間隔電柱も見られてよかった。

 

豊郷小学校

 

講堂。ひとりでふわふわ時間を聴いた。

 

部室

 


校舎はもう使われておらず、歴史のある建築だという。ひとりで旧校舎を歩くのは少し肝試し感もあったからだろうか、嬉しい楽しい!というより恐れ多く、荘厳な気持ちが強かった…。特に絵やグッズが並ぶスペースは圧がすごく、肩を縮めながら「あ、いつもお世話になっております…」という気持ちで見て回っていた。

 

部室には訪れた人々が残していくノートがあったのだけど、2022年5月の書き込みから始まったノートが半分近く埋まった状態で置いてあり、直近でもたくさんの人が来ているのだと分かる。

 

僕が訪れたときは清掃員の方々が部室を掃除されていたりした。アニメの舞台になったという事実を超え、他に目立った場所の少ない土地にこれだけの愛が詰まった場所があり、維持されていることへの感動がある…。私がけいおんを見たのはおよそ2年前だが、改めて凄い作品であることを身をもって感じ、とにかく圧倒された場所だった。

 

 

 

 

京都へ

 

 

京都駅には後述する「響けユーフォニアム」で登場した場所があるため訪問した。劇中で流れた「宝島」を聴きつつ歩く。平日とはいえ、観光と思われる若い女性が多くいたし店もそれなりに賑わっていた。京都という場所の魅力を感じる。

 

 

 

 

出町桝形商店街

たまこまーけっとのモデルとなった商店街。

 

 

ちゃんと飛び出し人形があって可愛い。

 

モデルとなった大福屋はちょうど訪問した第4水曜日は休業らしく断念した。代わりにたこ焼きを食べるなど。アニメのポスターなどあるものの、そこが前面に押し出されている感じはしなかった。かなり前の作品だから当然ではある…。

 

アニメ関係なく新しい若者向けの店だったりが複数あり、現在進行形で更新されていっている商店街だった。思ったのはやっぱり商店街っていいよね!ということで、古くからある、人と人同士が支え合って生活を営んでいる形が残された場所だった。着物を着た学生がタッパーに豆腐を入れて歩いていたのがよかった…。私の実家の近くにも商店街があったが、シャッターが増えている感じはある。将来的に近くに商店街のある場所に住んだら、積極的に利用してご贔屓になりたいものです。

 

 

 

 

京都アニメーションなど

宇治の手前くらいの駅にあるので拝見しに行った。

 

 

画像サイズが小さく2枚ずつ貼らないとレイアウトが変になるので鴨川の写真も。散歩が好きゆえこの京アニから宇治まで2駅、1時間ほど歩いてみた。この時間がしみじみよかったと思い出している。ちょうど日が暮れていく時間帯に落ち着いた色調の街、低い建物が並ぶ高台の住宅街が照らされていく空気、まさに作品世界を歩いているようで素敵だった。と同時に、この町が京アニの作品を生み出したのだという感慨もあった。

 

 

 

 

宇治

響けユーフォニアムの舞台となった場所が複数ある。今回のなかでわりと楽しみにしていた場所だったり。

 

…と書いたのだけど、これまでの巡回があって着いたのが18時ごろであった。なぜかトビケラという羽虫が大量発生していた。店も開いていない、ほぼ真っ暗で光に虫が集まる・心霊写真みたいになるなどで、隅から隅まで楽しむことは叶わなかった。でもこれまでの満足度がかなり高かったのでヨシではある。

 

宇治橋トビケラが無数に飛び交っており、口を開いて自転車を漕いだら余裕で10匹くらいは飛び込んできそうなほど。ゆえに疾走することは叶わなかったのだった。

 

久美子の家付近のモデルとなった交差点、京阪の駅。

 

鳥居や例のベンチなど。ベンチの周りは草もすごく、ほぼ心霊写真の様相

 

kawaii


飛び出し人形はもっと種類があって散らばっているらしいが、既に閉まっている店が多かったりであまり見られなかった。観光センターも行けなかったのでリベンジしたい気持ちあり。あとは交差点然り、アニメに出てくるカットを見つけるのも(夜というのもあり)注意深く見ないと難しかった…。これはあまりに自然な街の風景がアニメへと落とし込まれている証左であり、何枚も撮って吟味したのだろうな、と思いを巡らせた。

 

 

総括

行程としてはかなり詰まったものだが、(形の上では)全部巡れたのでよかった。旧豊郷小学校のときにも述べたが、全体を通して「楽しい・興奮する」といったより敬虔な気持ちが強かった。「聖地巡礼」という名前がついたのもわけないと分かる。この場所がなければあのシーンはなく、作品が生まれなかった可能性すらある。そう思うと「ありがとうございます…」と何者でもない存在に感謝する念が自然と沸き上がり、頭を下げたくなる気持ちに駆られていたのでした。

 

あとはファンの寄せ書きやイラストなどの圧を感じたのもある。豊郷と出町桝形商店街のノートには「遺失物届」の名前で短く名前を残したので、訪れた際に探してみてはいかがでしょうか。需要は知らないけど。

 

この文章を書き始めたのは帰った日の夜だったのだけど、気が付いたら2日経っていた。いまでも豊郷の草の匂いがむんむんする川沿いを歩いて遠くに田園が続いていたこと(下図)、夕日に包まれた宇治の素朴な街並みがよかったなと思うし、この思い出で1か月くらいは生きていけそうである。おやすみなさい。