nikki_20220502「夢と回数」

 

 午前に家を出て予定をこなし、夜に帰宅した。しっかりとした人間の生活だった。社会人の方々の日記を読むと、その日の出来事ではなく最近興味のある話題が大半を占めていることが多い。「それは日記ではなくないか」と思うことがあるのだけど、違うのだ。毎日同じような生活かつ、会社内のことは書きにくいから「その日の出来事」は書けないのだ。こう気付いてぼんやりと考えていた。これは皮肉ではなく、社会というのはそういうものなんだろうという恐れである。いずれそうなろうとも、いまはただ書くことしかできない。

 

 

 

 

 僕がいままでコンビニでパンを買った回数というのは、確実に存在している。あるいは僕がいままでトイレに行った回数というのも確実に存在している。しかし、それを自分で把握はしていない。それが怖いなとふいに考えていた。もしも全知全能の神がいれば、その回数すらも把握しているのだろう。しかしそれを僕は知ることはできない。でも確かにその回数は数値としてある。自分の伺い知れぬところで、自分の行為にまつわる客観的な数値が存在しているのは少し怖い。

 

 

 

 

 最近みた夢の話をする。ひとつめ。映画を見に行って予告を見た。昔の日本を舞台にしたものだ。山奥の空き家に逃れてきた武士たち。そのなかにひとりだけ悪魔に取り憑かれた人がいて、ひたすら殺戮されていく。似たようなあらすじのスプラッター映画はたくさんあるだろうけど、リアルだったので目が覚めた。妻夫木聡が出ていた気がする。

 

 ふたつめ。家族でドライブをしていたら、崖から落ちて見知らぬ谷底へ墜落する。そこにあった集落でもてなしを受けるが、働かないと帰れないと言われる。見てないけど、千と千尋の神隠しっぽさがある。これはおそらく直前に見たオモコロチャンネルで千と千尋の話題が出たからだ。夢の話に戻ると、そこで編集者として働かないかと言われるものだった。編集者は憧れているため、「一生ここでいいかも…」みたいに考えていて目が覚めた。あのまま働いていたらどうなっていたかは分からない。おやすみなさい。

 

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