日記_2022/1/7「萌えの奔流」

 

 この日は翌日に実家から引き上げるということもあり準備をしたり、最後にもう一度中心部の街を見に行ったりしていた。久しぶりに地元のアニメイトに行った。ここ数か月でアニメイト自体ふらっと訪れたことはあったのだけど、ちゃんと見たのは久しぶりかもしれない。メロンブックスにも行ったり、そのアダルトコーナーに行ったりしていた。とらのあなのアダルトコーナーは行ったことあったのだけど、メロンブックスは初めてだったな。

 萌えの奔流に呑み込まれる体験としてのアニメイトがある。キャラクターはほとんど知らなくても、どこを見てもアニメキャラクターの極彩色、異常に高い声や低い声が飛び交っている場所からしか得られない栄養素がある。これは裏返せば、あまりの過剰さゆえ苦手な人は苦手なんだろうなと思う。いわば人々の好きという感情を全身全霊で受け止める場所であり、そういう良さがあると感じた。メロンブックスのアダルトコーナーとかかなりよかった。どこを見ても肌色しかないし、そこにひとつの肉塊というか生命体みたいなものを感じる。匂いすら漂ってきそうな生々しさがあったな。僕が訪れたアニメイトはそういう過剰さが際立つところだった。さいきん訪れたところはそうでもなかったので、店の規模によるのだろう。

 僕はどちらかといえばグッズなどに対する興味がなく、本に興味があるため5万円くらい握り締めてメロンブックスで青年未成年問わず大量購入したいなという衝動にかられた。すぐにいっぱいになると思う。以前だれかが「お店でみかけても買わないような本も、コミケだとたくさん買ってしまう」みたいに言っていたのだけど、それが本当ならコミケも行ってみたいしかなり散財すると思う。実際文学フリマで似た経験をしたので、そうなのかもしれない。おやすみなさい。