nikki_20220723「ライブに行ってきました」

 

梅田で開かれたおいしくるメロンパンのライブに行ってきた。いま灼熱疫病都市梅田に行くことは最多記録を更新していることもあり気が引けたが、せっかく買ったのでということで赴いたのだった。5月にリリースされたアルバムのリリースツアー、そのファイナルということもあって人が多かった。以前行ったそれより人が多く、列に並ぶだけで気圧された。

 

 

 

 

 

以下、思ったことを取り留めもなく書く。まずライブで聴くと音楽の印象は変わる。これは主にドラムやベースのリズム隊が刻むビートが共鳴して感じられることが一因だと思っているが、このバンドもそうだった。ベースもギターも歪みまくりでドラムも力強く、激しい印象で塗り替えられる。音源として聴く爽やかさとはまた違ったよさがある。爆音だったので耳がおかしくなりそうだった。

 

ベースの方がかなり動き回っていた(物理)のだけど、これはどのバンドでも同じ印象がある。ドラムと並んだリズム隊で、なおかつ座っているドラムと違って動きやすいからだろう。僕も吹奏楽などでずっと低音を担当しており、よく「身体が動きすぎだ」と指摘されていたのを思い出した。おそらく無縁ではない。

 

ドラムも力強く、というかドラムが入ることで否応がなしに音楽って凶暴な感じになるな…と思いを馳せていた。ロックである以上、生で演奏するとそういう凶暴さって付随してしまうのだろうか。やさしい生演奏のドラムみたいなものってないんですかね。だからクラシックにはドラムがなくて、やさしい印象になるのかななどと考えていた。でも音楽って刻むビートありきだし、それは人類における鼓動みたいな原始的なものと通底する快感があると実感した。

 

ギターボーカルの技術力にはずっと舌を巻いており、正確かつ情感のあるアルペジオが特徴的だ…などと思ったりしていた。飄々としながらも荒ぶったギターを弾いてくれるギャップがよい。あと彼は別名義でボカロを投稿していたのではないか、あげてたらいいなあという勝手な希望を実は私は1mmくらい持っている。すべての曲に通底する世界観がある、との発言があったのだけどそれ含めてどことなくボカロを感じる気がしていて、ライブを通してそれがより強化された。

 

 

@nksm_sea 僕らの楽曲は一つの世界観の中で繋がっている物語みたいなもので、だから旧作なしで新作を語ることはできないし、逆も然りです。2時間のセットリストの大きな流れの中で、それぞれの楽曲がそれぞれのシーンを担うことで、今のおいしくるメロンパンというパズルを表現することができると思っています。

 

 歌ってみた投稿したりしてるし

 

soundcloud.com

 

あとファイナルとだけあってラインナップが豪華だった。アルバム全曲はもちろんこと色水、look at the sea、シュガーサーフ、斜陽、憧憬、夕立と魚、epilogue、水葬、などなど最終回か?みたいなラインナップですごかった。おいしくるメロンパンを語るうえで通底するテーマって夏より水なのかもしれない。夏というのはあくまで水から連想されるものに過ぎず、その根幹にあるのはやはり水では?みたいな気持ちが強くなった。実際、季節関係なく楽曲において水がテーマになっているものは多い。

 

楽しい体験だったのでよかった。おやすみなさい。