nikki_20230306「フィギュアと生活」

 

最近は3日に1回くらいのペースでこの日記を更新している。ならもう3日に1回と決めたり、好きなときに書けよと自分でも思うのだけどおそらくそうすると書かなくなる。毎日という縛りがたぶんいい感じに作用しているんだと思う。最近は先日の日記で述べた鳩羽つぐのフィギュアが届いた。実はこれまでフィギュアを買ったことはなかった。ついでに言うならアクスタも持っていない。かなり前、中学に上がりたてくらいに従姉妹が誕生日プレゼントとしてそれを送ってきたことはあった。ブックオフあたりで安く手に入れたであろうフィギュア(値札が貼られていた)で、艦これの明石と俺妹のヒロインの人(高坂桐乃というらしい)だった。おそらく「なんか可愛いキャラクターが好きなのだろう」という従姉妹の僕に対する推察に基づいたものだと思われる。貰ってうれしいような複雑な気持ちになったが捨てるのも忍びなくて、以後高校卒業で家を出るまで自室のどこかしらには飾っていた。

 

基本的にアクスタなどのグッズの類に興味がなく、嫌いというわけではないけどコンテンツに関して何かを買うなら原画集やパンフレットなどのほうが多い。ブルーレイも買ったことはなく、劇場版スタァライトが初めてだった。ひとえにグッズはすぐに飽きる、ブルーレイは買ったとて見ないみたいな偏見を無意識のうちに自分のなかで設けていたのだと思う。スタァライトを買ったのは、今後折に触れて見返す確信があったからだ。ただそれだけではなくて、もっと直感的な「これを形として手元に置きたい」という欲望があったと思う。鳩羽つぐのフィギュアにもおそらくそれと同じものがあった。彼女を所有したいというような生々しいものではなく、ただ偏在する彼女の在り方の一端が自らの傍らにあってほしいという願望が突然に生じていた。フィギュアが自分の手元にあるということ自体が、彼女の作品の一部なような気がしている。

 

そうしてフィギュアのある生活となったわけで、なんとなく視界に入ってはなにかが満たされるような感覚が続いている。これが何かは分からないが、少なくとも手に入れられたことはとてもうれしい。