鳩羽つぐのこのフィギュアを家に飾りたい、とある日唐突に思った。しかし問題は既に売られていないことで、頼るのは中古ということになる。このことについて考えてからいろいろ調べて得た事実、それは栃木のある店に置かれているということだった。電話して在庫があること、そしてそれは現地に行かないと手に入らないことを確かめた。栃木に行くための夜行バスを予約した。取り置きは3日前からということらしい。3日前に電話をした。もう売れたとの返答があった。
電話する前日にもインターネットで確認したら在庫があったのに、取り置きの確認をした日にはもうなくなっていた。しかもこの1/8フィギュアだけではなく、ねんどろいども一緒に売り切れたらしい。熱心な人がいるものだ。もしかしたらインターネットの情報はズレていて、最初に在庫を確認した直後に売れたのかもしれない。ひとえに自分の行動が遅すぎたのがよくなかった。在庫を確認した電話から、夜行バスの便を取った日までは1週間くらいの差があった。なぜなら夜行バスは直近の日付だと高く、1週間後くらいが安いからだ。ツイートは消したのだけど「栃木に鳩羽つぐのフィギュアがあるらしい」みたいなことを呟いたのも悪手だったと思う。敵はどこに潜んでいるか分からない。
それと関係あるのかは分からないが、その店舗のオンラインシステム（怪しくはない）に中古が入荷されていたのでそこで買った。夜行バスは無駄になった。届くのは遅くなりそうだから、忘れたころにつぐちゃんが家にくるシナリオを思い描きながら生活しようと思う。もともと栃木に行かないと手に入らなかったこと、いまはその通販しか手に入れる方法がないこと、普通のフィギュアなら注文から1年以上かかって届くこと、を鑑みればなにも辛いものはない。
