nikki_20220402「なるように」

 

 時間に縛られた予定はほぼなく、一日中暇といった趣の日ではあった。しかし取り組まなければならないことはあり、それをずっと家でやっていた日でした。妹が中学の制服を着た写真が送られてきた。同じところに進学するのだけど、僕のときとは違う服になっていて時代を感じた。おめでたいとは思ったが、そこまで感慨深さはなかった。それは悲しいとかでもなく、知らないところでどんどん事が進展して遠くに行っているような、それをただ眺めているような感覚がある。家族からも妹が通う塾をどうしたらいいと思うか、など訊かれることが増えてきた。

 

 他人の人生に対して、なるようにしかならないみたいな気持ちがある。最悪命さえあればなんとかなるからありのまま流れて行ったらいいんじゃない…というか、たぶん僕はどんな人生相談をされても、こういう回答をしてしまうのだろう。これは他人の人生へ介入することへの躊躇いというか責任感、あるいは人の愚痴などを訊くのが苦手なHSP的気質から逃避しているのかなとも思いつつ、わりと深いところでなるようにしかならない、という人生観が根付いている気もする。それが根付いた心当たりもあるのだけど、長くなるので書きません

 

 先日ひとりで街を歩いていて、こういうことは小学校くらいからずっと憧れていたことだ、と思った。平日だったりの昼間にふと外出して、自分の意志で様々な場所にひとりで行く。こういう生活はしてみたかったことだなと実感すると同時に、自分のすることなすこと自分の責任だ、という事実ものしかかってくる。しかし、小中高が無駄で嫌なものだったかといえばそうではない。義務教育とその延長で受けた周囲の人間や、学問などの経験はいまの自分の価値観を形成していると思う。むろん中学校を経ていきなり社会に出ても、紆余曲折して生きることはできていたかもしれない(先述したようななるようになるという価値観)。しかしその過程でかなり苦労しただろうし、ある程度学校という環境で縛られるという代償を経て、自然と社会性みたいなのが1mmだけ身についたような気はする。

 

 

 


 フロクロ氏が新曲を投稿していた。たぶんあるんだろうけどこういうの小説でやってみたかったので、やられた…とまずなった。ある人の手記が検閲されていてどんどん塗りつぶされていき、塗りつぶされる範囲は拡大されるけど次第になぜ検閲されたのかは分かる…みたいな小説。もしかしたら今後書くかもしれないので、パクらないでください。

 

 しかしこれを曲でやるのは思いつかなかった こういうメタ的な発想を思いつく力、それを生かす実力って別のもので2つがどちらも揃わないと駄目だと考えたりして、そういうことを過去の日記で言及したのだけど、フロクロさんを見ているとそうでもない気がしてきた。アイデアを思いつくこともひとつの実力なのかもしれない。

 

isitsutbustu-todoke.hatenablog.com

 

 僕がフロクロ氏を最初に知ったのはどこか全く覚えていない(少なくともことばのおばけよりは前だった)のだけど、Twitter検索などするとボカロの人としての認知がどんどん広がっているな…と思う。「○○している人」という言葉ではくくれない方だなと思うのですが、とにかくボカロでも順調に認知されていってるのすごい。おやすみなさい。

 

youtu.be

 

f:id:isitsutbustu_todoke:20220123055115j:plain