nikki_20220327「ぶどうを食べない人生」


 7時間ほど寝て午前中に起きる。朝か昼か分からないご飯を食べて、13時に少し寝るかと横になったらまた7時間ほど寝ていて夜に目覚めた。したいこともあるのにすっぽかし、起きてからは頭が痛く、本当に何をしている/したいのか分からなかった。頭痛、というものに苛まれることは本当に少ない。2~5月くらいにかけて一日集中的に辛い日というのがある。目が重く、そこから頭が痛くなっているような感じなので花粉関連なのだと考えられる。しかし、一般に「きょうは花粉がしんどい」と言われる日にはそうならず、よく分からない日になるので花粉かどうかは定かでない。起きてから読んだ本の感想などを整理したので、ちゃんと読み切ったら載せたいです。午前0時ごろにお酒を買いに行き、ごはんと飲んでそのまま眠った。朝4時くらいに目が覚めたので日記を書いている。

 

 

 

 

 タイムラインを見れば旅行したり人とごはんを食べに行ったりしている人がいて、僕はひとりで締め切りのせまる創作物(まあ作ったところでそこまで人に見られるわけでもないかもしれない)を部屋でこねくり回しているという現実に情けなさをここ数日は感じている。そういう充実してますみたいな投稿を見てブロックして~となったあとにふらっとスワイプして、ピクシブでフォローしている絵師が新着で投稿したイラストを部屋の隅で眺めたりしている自分を客観視し、「うちが一番しょうもないわ…」(花柳香子)と呟いていた。本当にしょうもないですね…。

 

 

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 この動画もかなり刺さってしまった。世の中にはこうやってお金をたくさん使って友達と楽んでいる人がいるのに、自分は安いスーパーを探して1000円で食費を抑えられるか思案したり、ツイートやかわいいイラストnsfwイラストを漁ってせっせと個人のdiscord鯖に収集したりしているのが本当に情けなくなってくる。

 

 こういう自虐的ツイート・文章を人がしているのが本当に嫌いなのだけど、純粋に自分の中にそういう感情があるのは否めない。これらの問題に対してだいたい結論はついていて、単純に隣の芝生は青く見えるし僕だってそう思われているはずなのである。だからどうしようもなくて、おとなしく自分のするべきことをするしかない。そこに解決策とかないので…。

 

 

 

 

 そういえば永井均「これがニーチェだ」の第三章でこのような話がなされていた。

 

ぶどうに手の届かなかった狐が「あれは酸っぱいぶどうだ」と言ったしても、それはすでにある価値空間の内部で対象の価値を引き下げているにすぎない。そこではまだ価値の転倒は起こっていない。価値の転倒が起こるのは「ぶどうを食べない人生こそがよい人生である」と――ひとに言いふらすだけではなく――自分の内部で実感したときである。このときその狐は、ある価値空間を否認し、それを転倒したいがために、実質的にそれができるような価値空間を捏造するだろう。「道徳上の奴隷一揆は、ルサンチマンそのものが創造的となって価値を生み出すようになったとき、はじめて起こる」(『系譜』1ー一〇)。

 

ルサンチマンは日常茶飯事である。だが、ルサンチマンが創造的になって世界解釈の体系そのものを作り変えるというようなことは、めったに起きない。羨み、妬み、僻み、が長いあいだ繰り返し繰り返し心の中で反芻され、そのうえそこに才知に富んだ空間変造の達人が、すなわち僧侶が、介入して来なくてはならない。

 

 「ぶどうを食べない人生こそがよい人生である」と自分の内部で実感できるように、さらに僧侶とかいう人物が来てくればいいのかもしれないが、かなり難しいと思う。全部読んでないので適当なことを言ってますが…そもそもこれはそういうちっぽけなスケールに適用していい話なのかすら分からない。とにかく新しい価値を創造して自己肯定するのはとても難しそうだ。

 

 おそらくこの新しい価値を創造する人が超人なのか?と高校の知識で理解しているのだけど、そういえば高校の時のクラスメイトで超人になりたいと言っている人がいたのを思い出す。彼はニーチェが好きらしく(この本を読んでいたのかは分からない)、いちどなんとなく「将来の夢とかあるの」と訊くと「超人かな」と真剣に返されたのを覚えている。困惑したのだけど、それなりに僕も倫理は好きだったので馬鹿にするような気は起きなかった。どうしているのだろうか。

 

 そうするといよわ氏が新曲を出していたり、フロクロ氏が小説を書いたりしてしたので、なんとなく見聞きして頑張らないと…となった。現状心から楽しいと思える瞬間って狂ったように通して何かを作っているときと、徹夜だったりで本を読んだりしているとき、知らない街を歩いて何気ない光景に出くわした時だったりする。とりあえず自分が楽しいと思える機会を増やしたいですね。

 

 最近はhaunted danceの音madを頻繁に見ており、原曲を聴いても歌詞(?)が脳内再生されたり、youtubeのおすすめに韓国のhaunted dance合作が出てきたりするようになった。

 

 パジャミィ、曲調としては進化してより明るくなった「ディアーマイウィッチクラフト」を感じたりしたのですがいかがでしょうか。あと女の子が2人登場して、ふたりともしっかり主人公として描かれている感じも新しい気がしました。いつもはいよわガールはひとりな気がしていたので。こういう女の子同士の関係というとはるまきごはん「蛍はいなかった」を彷彿とさせたし、夢のなかで云々というと「メルティランドナイトメア」を思い出したりする。おやすみなさい。

 

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