nikki_20230429「muji/寂しいけど好きな歌を」


祖父母から定期的に送られてくる食糧にかなり助けられている。先日おくられてきた荷物には、無印良品の食品がたくさん入っていた。話を聞くと、はじめて行ったので何を買えばよいか分からなかったという。私自身もふと無印良品に寄ってレトルトを買って帰ってみる、というのを2か月に1回くらいする。だけれども大概はカレーだ。祖父母から送られてきたそれらは、初めて行ったなりの、私では決して買わないであろうものばかりで面白くてありがたかった。たとえば肉豆腐、盛岡冷麺など。

 

比較的高いものが多いのだけど、これまでいろいろ食べて思ったのはそれだけ具材がしっかりしているということである。たとえば前に魯肉飯を食べたのだけど、おそらく八角の味が強かった。カレーにしても具材がちゃんと入っていて、味が沁みている。安めのレトルトの「いろいろ入っているらしいけど、最終的には表面的なひとつの味がする」とは違って、それぞれの具材が主張して複雑な感じになっている……と食通みたいなことを書いたけどそう思っている。あとキャラメルポップコーンも同封されていて、これもびっくりした。かなり量が多いわりに2種類のコーンを混ぜたりしているらしく、(あまり食べないので比較はできないけど)おいしい部類に入るものだと思う。ちなみに魯肉飯はカルディのこちらのほうが好みでおすすめです。

 

www.kaldi.co.jp

 

少し落ち着いたので、持っているcdのデータをpcに落とした。文字化けに苦戦してflacという形式があることを知ったり、いろいろあって完結した。ウォークマンにも落としたので、ここ数日はサブスクよりそちらをずっと聴いている。高校のときにブックマークしていた曲たちはなんとなく乱したくなくて、そのままにしてある。代わりに使っていなかったプレイリスト機能に好きな曲をまとめることにしたのだけど、お気に入りの曲だけでも700曲以上ある。これらを狭い画面でポチポチしながらプレイリストに入れていくのはとても面倒で、操作性の悪さを実感した。いや、当時はそうではなかった。スマートフォンというより便利なUIに慣れてしまったからだな、と思う。いちおう専用のアプリを用いるとpc上でプレイリストを編集できるのだけど、いまウォークマンにある曲をすべてpcに入れないといけなかったり煩雑なのでやらなかった。

 

あとは音楽の趣味が内向的になるねというもので、ずっと同じ曲ばかりぐるぐる聴いてしまうし、そうせざるを得なくなる。そして、ずっと好きな曲を聞くのは気持ち良い。ここに嵌ってしまうと、新しい曲を知るモチベーションは減っていくだろう。実際に高校のころの自分がそうだった。サブスクでは自動的に新しい曲が再生される仕組みがある。それに限らずオンラインで音楽を聴くということは、新しい曲を知るためのきっかけに満ちている。いわば受動的なまま能動的になれる、みたいな感じだと思っている。どっちがいいとかではないけど、オフラインの音楽体験にもそれ独特の妙味があるのだと分かった。

 

思い返すと高校時代におけるオンラインの音楽体験はニコボックス(ボカロ専用プレーヤーアプリ)だったとわかる。もちろんspotifyもあったけど広告が気になって使うのをやめた。youtubeもあったけど、ニコボックスのバックグラウンド再生はかなり強い。だから自然と使うし、自動的にレコメンドされる知らないボカロで色々知って行った。だから自然とボカロばかり聴いていたのだろう、少し自分の行動に説明がついて謎が解けた。

 

ウォークマンには懐かしい曲ばかりあり、相対性理論なんかは「天声ジングル」「シンクロニシティーン」しか入れてなくてずっと反復横跳びしていたとわかる。ハイファイ新書も聴いていたとずっと思っていたけど、記憶改ざんだった。懐かしさと同時に寂しさも感じつつ、でも好きだからまた再生ボタンを押してしまうのだと思う。