この日（金曜）の出来事として大半を占めていたのは「【holo*27 MV】さくらみこ x 兎田ぺこら - モッシュレース【ホロライブ x DECO*27】」が投稿されたことだと思う。木曜から外出しておらず、この日もそうだし、この日記を書くまでの今もそうなのだけど、これを見て外に出たかのように気が引き締まったというか興奮するものがあった。
私が動画を見たのはまぐれで、横になってスマートフォンを見ていたら19時に公式ツイートが流れてきたというだけだった。なんとなく音madっぽいなとなるものの確信はできず、そのまま見ていると明らかに「キルミー」を意識した映像がきた。待って、と一時停止してTwitterで驚きを呟いた。動画に戻ると概要欄が目に入り、そこで察した。
音madにはそこまで詳しくないですが、キルミーはかなり好きな作品だったので、そのシーンはとてもうれしかったです。カヅホ氏も絵を寄せているわけですし。そんな歴の浅い人間かつ既に出ている感想の焼き回しになりそうだけど、この動画に関する感情を整理するのを日記としてみます。
整理してみると驚いたのは3つくらいの観点だと思う。まずは音mad作者が作った映像がこうして公式なコンテンツで発表された点だった。実際に引退した作者の方が商業で映像を担当している、あるいは現行で投稿している方が活躍している話は耳にしたことがあったのだけど、（申し訳ないですが）これは案件の規模がかなり大きかった・あとはDECO*27氏など自分が耳にしたことのある名前ばかりが絡んでいたことで、衝撃が大きくなったのだと思う。
次の観点は前の点にも関わってくるのだけど、音madの映像表現が公式なコンテンツで採用された点である。サビやラスサビの映像は、担当者の技術がこのようなMVにも耐えうる強度を持っていて、通用することを見せつけられて驚いた。しかし完全に音madっぽさを捨てきったわけではなく、最初の左右反転だったり最後の兎田氏が回転して飛んでいくシーンなどにそれはしっかり残されている。その融合に感動した。
映像表現のもうひとつの要素として、ytpmvっぽい映像があった。特に素材を用いてない音楽にこの映像を乗せるというのは異様な試みで、でもしっかりと合っている。素材を用いないのに、ドラムやギターに合わせてキャラが左右反転したり振動することで視覚的な面白みが得られるのだな、という気づきがあった。
別にこのような試みははじめてというわけでもなく、たとえばナナヲアカリ「インスタントヘヴン」でも左右反転はしているし、ハイスイノナサ「地下鉄の動態」のMVも似たものがあるからその系譜ではある。ただそれが直接的に音madを意識した表現であること、さらにこういうメインストリームのコンテンツで用いられていることへの衝撃はあった。こういう視覚と音の連動だとやはりフロクロ氏が思い浮かぶのだけど、前に氏が共有していたこの動画のことも思い出した。これに近い衝撃がある。
https://twitter.com/2r96/status/1584364395655622656?s=20&t=SEcH1EjI8t_R124v8d1spg
@2r96 音MAD絡みだと音MAD風味という(私の中で)伝説の動画があり
音MAD風味 https://t.co/7XzQB1uYeh #sm13136976 #ニコニコ動画
https://twitter.com/2r96/status/1584365229151965189?s=20&t=SEcH1EjI8t_R124v8d1spg
@2r96 音と結びつく視覚情報って何でも良かったのか……というショックがあり、タイミングさえ連動していれば認識できるという発見を今日までずっと擦っている感覚がある。
最後の観点は単純に知っている人が映像を担当していたということだった。特にすごい濃いつながりがあるわけでもないのだけど相互で多少の絡みがあった人もいたので、単純にめでたいと思っている。私は本当に初心者でありむしろ少しの接点があるだけで恐れ多いくらいに思っているので、嫉妬みたいな感情は純粋に生じなくて、天の上ですごい人達がすごいこと達成してる……というオーラに気圧された。改めておめでとうございますの気持ちがある。
もちろん曲もよくて、本当にdeco*27さんはどんな曲でも作れて強すぎる（2番Aメロのギターが無くなって音ががらっと変わるのすごい）し、vtuberのお二方も歌がかっこよくもかわいい歌い方が上手くてすごい。そしてこれをディレクションしたおだやか氏は何者なんだと思いながら記事を読んだりした。すごい人がすごい企画を成し遂げたということで、インターネットやってるとこういうすごいことがたまにあって、悪いことばかりではないねと思う。音madをはじめとするインターネット最高！！
