nikki_20220317「美術館へ行った人だろ」

 

 この日は複数人で美術館に行く催しがあったので、参加した。大阪の中之島である。

 

 美術館に最後に行ったのはいつだっただろうか。それを覚えていないほど長い間、縁のない場所だった。下手すると10年近く行っていなくてもおかしくはない。忌避していたわけでもなくただなんとなく行っていなかっただけだが、もっと行くべきだなと痛感した。

 

 ただ単に絵を見る場所くらいのイメージだったが、すべてが芸術作品のために存在している空間に身を置く、という体験自体が新鮮である。真っ白だったり真っ暗だったりするだだっ広い空間にひとりで立ち、目の前に佇む作品からパワーを感じるのは、さながら自分が演劇の舞台にいるようで面白かった。細部を観察するだけでなく、離れてぱっと見たときの印象も大事だなとか、そういう気づきもあった。

 

 いわばテーマパーク的な非日常である。しかし、それを体験するのに必要な費用は普通のテーマパークよりもずっと安く済んでしまう。さらにいまの私の身分なら安く入ることができるのだ。もっと行くべきであると感じた。

 

 

 

 

 集まる前に食事を求めて散歩していると、かなりよい喫茶店があったので入った。昼食時ということもあり店内は混雑していたものの、年季の入った古い店内は個人的に最高の雰囲気であった。ほうれん草とクリームのオムライス、というものを頼んでみた。クリームは粉っぽい感じで、ほうれん草の味が効いている。オムライスはとろとろとかそういうものではなく薄い膜がかかっている感じで、チキンライスはチャーハンのようにパラパラだった。

 

 これらに善し悪しの評価はつけられない。なぜなら私はオムライスの正解が分からないからだ。オムライスと言うものは卵とケチャップとごはんでできてしまうため自炊でよく作ることがあり、気になってお店の味を確かめてみた次第である。無理にトロトロである必要はないんだな、と思った。もう少しゆったり食べられる時間に行って、お菓子と珈琲を飲んだりしたいです。どうやら珈琲が売りらしいので。あと名前がカレンなのもスタァライトを彷彿とさせてよかったです。

 

 

 

 

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 帰りに梅田の書店で1万円ほど本を買った。最後に本を買ったのは1か月以上前で、こうして定期的にまとめ買いをするのが癖になっているというかそうして発散しないとやっていられない。漫画も買おうかと思ったのですが予算的に断念しました。小説もたまっているので断念すると、結果として歌集と評論ばかりになってしまった。永井均が2冊あるが、これは前から気になっていたこと、周囲で読んでいる人がいたこと、この記事で言及されているメタ倫理学入門を前に読んだので読んでみようかな思ったのもある。またそのことを個人的なTwitterアカウントで呟いたところ、永井氏の本で読書会をしますかと誘われたのもある。

 

 

 詩集は短歌2冊と川柳が1000句くらい載っているやつです 雪舟えま「たんぽるぽる」は前から欲しくて文庫化されて1000円で手に入るようになったのが大きいのだが、星野源吉澤嘉代子も読んだことがある本らしくなるほど…となっていた。

 

 

 

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表紙がかわいいが、読むかどうかは分からない…。

 

 

 

 

 ただやはり会話は苦手でうまくできないなとも感じたりしたので磨いていきたい。それなりに充実できた日だったと思う おやすみなさい。