nikki_20221004「プレイリスト28」

 

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50曲ずつ集めているプレイリストの曲についてだらだら書きます。8/23~9月半ばまでに追加されているので晩夏に聴いた曲。サムネイルがカラフルなことが象徴しているようにかなり雑多な曲ばかりになった自覚があります。

 

最初の4曲は音楽家であるタイムラインで流れてきたプレイリスト、Kabanagu氏の「ほぼゆめ_influenced」を雑に何曲か聴いて見つけたものです。アルバムを作る際に影響を受けた曲だそう。

 

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中でも衝撃的だったのは秋本奈緒美「Tennessee Waltz」……。同じタイトルの民謡をカバーした「プレ・ヴォーカロイドな電化ジャズ・ポップス」と謳われている。不協和音めいたシンセソロやその歌い方からなんともいえない居心地の悪さをもたらす楽曲なのだけど、いちど歌った音声を一音ずつ切る→貼り付けてもう一度よれよれに歌わせるということをしているっぽい。いわゆる人力ボカロ的な手法であり、ある意味ボーカロイドの先駆けといえる。しかも1982年に作られたというのもすごい。前衛的ですごいので聴いてほしい。

 

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さよならポニーテール「熱帯夜」、なんとなく幼いイメージのあったしゅか氏が夜らしく大人っぽく歌う。サウンドもあいまった同級生の学校の外の違った一面を見たよう。一方で歌詞のほうは一途さと切ない少年少女の恋心もあるので、そのギャップでドキドキしてしまう。

 

Nagakumoは前のプレイリストにあったPOLLYANNAと同じく新しい渋谷系、しかもかなり最近(2021年にEPをリリース)のバンド。まだ曲数は少ないもののどれもかなり好み。シャッフルのリズムに乗って体を揺らしつつ、ちょっとアコースティックでザクザクした感じの音がいい。「思いがけず雨」のサビ終わりのコード(#IM7らしいが、音楽理論的な効果は分からない)が気持ち良すぎる。

 

尾丸ポルカ「サイキョウチックポルカ田中秀和氏らしくてよかった。「モニター越しのサーカス」って歌詞すき。尾丸氏は同郷(広島)出身のイラストレーターこうましろ氏がキャラデザを手がけており、かなり間接的ながらちょっと親近感があります。the cabs「花のように」は「空港の中で生きる子供に/チケットをやろう」がすき。

 

Astrophysicsはvaporwaveなどの系統に分類される音楽?だと思われる。アニメの音声を違法サンプリングしている。「Kamemushi」のサイケな感じよかった。

 

ハヌマーンは1年くらい前に1回しか聴いたことなかったのでふたたび「RE:Distortion」を聴いたらとてもよかった。特に「幸福のしっぽ」は衝撃的で、いっとき何回も聴いてしまった。何かが好転するようなわけでもなく、生活の現状をひたすら噛みしめるような暗い歌なのだけど、ボーカルに歌い終わったら死ぬんじゃないかというような切実さがあってよい。自動車学校から帰るときは虚無な気持ちになるのですが、そのたびに聴いています。このあとにリボルバーがくるのもいいですね。こちらは歌詞が意外とドロドロとした憎悪を歌っているのだけど、爽快感があり背中を後押ししてくれるような曲。

 

幸福のしっぽについては調べると夢見りあむのファンアートがでてきてびっくりした。そういうキャラクターなのか……。と思ったけど、この間声優さんが白血病であるという報道を見てからはよりなんともいえない感情になってしまう。

 

 

さよならポニーテールは聴けていなかったここ数年のアルバムをやっと腰を起こして聴いている。カントリー調の曲は無条件に好きなので「まるで映画のように」は最高でした。姫阪乃愛「アタシ カワイイ 宣言!!!」はTL経由で知った。王道アニソンでいい。わたてんは昔半分くらい見て止まったのだけど、この人は禰󠄀豆子と声優だと気づく。ななひら、Neko Hacker「Chocolate Adventure」は久しぶりに聴いたらよかったので。萌え声アニソン最高という2曲。

 

DIALOGUE+「シャーベットマーメイド」はB面だけどTwitterで複数人に推されていたので聴いた。「デネブとスピカ」もかなり最大火力だったのだけど、こちらも上品かつ可愛くてよい。ローテンポでクリーンっぽいギターがカッティングしているのはいい。同じ童話っぽさだとharmoe「ふたりピノキオ」もよかったです。この方々はひたすら物語音楽をやっている印象があるのだけど、こちらも展開のうれしさとTomggg・KiWi氏による随所に挟まる心地よい音、後半のfuture bassっぽいドロップに踊りだすようなサビが楽しくて素晴らしい。「エレクトリック・スポットライト・ガールズ」も踊れてよい。


アイカツシリーズより「恋するみたいなキャラメリゼ」「森のひかりのピルエット」、どちらもかなり好きでした。下記のnote(かなり長いので読み切れていない)で言及されているように前者はcymbalsなどの渋谷系、後者はなかでもLoungeというジャンルの影響が指摘されている。

 

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「恋する…」はサビの五度がゆっくり上昇するクリシェが確かによくて、これは確かアイマスの「Star!!」のAメロでも使われているので取り入れたい気持ちがある。この浮遊感に歌詞も乙女とお菓子という間違いないモチーフで、可愛らしく彩っていていい。2番の「歩いてボンボン/スキップしてホイップ/本日はうきうきトッピング」って夢みるふわふわした女の子っぽくて最高。

 

「森の…」はサビのベースの質感(pluckというらしい)や808のカウベルの音が入っていてすごい。リバーブの森っぽさ、2番サビ後にいきなりビルドアップがくるのもたのしい。

 

sora tob sakanaflashはギターの弾いてみた動画から知る。あまり目立たないのだけど、照井順政さん独自の超絶技巧のギターが使われているっぽい。この感じが夏らしい疾走感に乗せられていていい。「ハイスコアガール」のOPだったらしい。もともと「広告の街」でこのアイドルは知ったのだけど、インスト含めて非常にかっこいいのでよいです。

 

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n-buna「ボロボロだ」は「つまんないならつまんないなりに/自分の声で喋れよ」が圧倒的にパンチラインでした。これも渋谷系ですがCAPSULE「S.F. sound furniture」はかなりよかった。SFらしさのある可愛いピコピコした音楽。宇宙エレベーター」「Super Scooter Happy」なんかは中田ヤスタカ氏のきゃりーぱみゅぱみゅ以前のキュートらしさ・予兆を感じていい。いまはもうAdo「新時代」とか作っているのは後に知った。このアルバムのなかの数曲でジブリが短編アニメーションを作っているのをのちに知り、二重にびっくりするなど。

 

aikoは匿名ラジオイベント関連で数曲よく聴いていた。For Tracy Hyde「繋ぐ日の青」は夏っぽいシューゲイザーの曲であり、歌詞が全般にわたって爽やかでとてもよい。「わたしだけの痛みになってここにいて!/あなたとなら間違えてしまってもいいよ。」で終わるのがすき。長瀬有花「異世界うぇあ」はサビが切なくてかわいい。MVもいい。

 

耳中華は話題になっているので聴きました。よく分からないけど癖になってしまう。電音部はゴリゴリでhardstyleの曲を連続でリリースしていて面白かった。CAT THE HOTDOGS「kikanju」Twitterで知ったけどかっこいい。長いイントロのあとに「待て」ではじまるのよい。

 

スーパーカー「FAIRWAY」SWALLOW「青く短い春」カネコアヤノ「閃きは彼方」はどれも知った経路は異なるけど、なんとなく似たものがあるかもしれないです。閃きは彼方はAメロ前のギターがいいですね。前にフォロワーの方がたしか自分の無常観と合致しているから好きみたいに言っていた気がする。「世界が一度終わりを迎える/やり直せるよ 元通りじゃない」という歌詞から象徴される無常観、その中で生きていく決意みたいなものが柔らかい雰囲気の中からひしひし伝わってくる。

 

自分の中身を全部人に見せたい、というか余すところなく語らないと気が済まない部分があっていつも長くなる。おやすみなさい。