nikki_20220419「PCR検査を受けてきました」

 

 PCR検査を受けてきたこと以外、特に書くことのない一日だった。起きてすぐはずっと37℃で、頭痛がした。薬を飲んだりしてもう一度眠り、起きると何事もなかったような体調に戻っていた。合計で12時間くらい寝ていた。夕方から病院で検査を予約していたので、やはりやめておくか、とも考えた。しかし受けておくに越したことはない、と考えた。このあと特に体調が悪化したりそういうことがなくても、「この時点で私は感染していませんでした」という確固たる証拠を得ることで、なんとなく安心できる。

 

 検査を受けた。先に結論を書くと陰性だった。前にこのような検査を受けたのは2020年の夏、実家に帰省したころだったろうか。まだ日本での感染がはじまってすぐだったため慎重で、帰ってきた私に唾液での検査を受けさせて結果が分かるまでひたすら隔離していた。いまはもうそんな慎重ではない。

 

 受けに行った病院では私的に使っていると思われる部屋が、発熱外来として別に設けられていた。そうとは知らず普通に受付に向かったら違うことを指摘されたので、恥ずかしかった。私は体感では元気なのにそのような場にいることは違和感があった。また「支払いはなるべくお札でお願いします」など、徹底して病人のように扱われたので「違うのに…」と内心不貞腐れていた。しかし、私は検査する部屋に入った時点で「2分の1の確率で感染している人間」になってしまうのだ、と思った。疑わしきは罰せよ、ではないが、感染している可能性のある人として扱われる。そしてそこに行くことを選んだのは自らの意思である。だからおとなしく指示に従うべきだ。検査はなんなく終わり、特に悪化しなくて陰性ならば普通に生活してよいと思います、と医者には言われた。同室にはあきらかにしんどそうな患者などもいて、「これで感染したら本末転倒だな…」と思うなどしていたのだった。おやすみなさい。