nikki_20230310「記憶たち」

 

オモコロの原宿さんと室木おすしさんのラジオ「ありっちゃありスパーク」には「記憶」というコーナーがあり、ただ思い出したことを話している(らしい 聞いたことはない)。それに倣って、というより単にやろうとしたらそのことを思い出しただけなのだけどなぜか覚えている記憶を書いていく。

 

 

 

 

VS嵐」というテレビ番組のオープニングトークで、櫻井翔さんが出演していたシリーズ「謎解きはディナーのあとで」の略称を考えようという話題があった。結論が「謎ディ」になっていたことを覚えている。

 

小学校のときに街のお店を調べようという学習があった。自分たちや知り合いをたどってアポを取る必要があったのだけど、いま考えれば高度な課題である。私たちの班にいた女の子の家がお好み焼き屋だったので、そこに訪問して話を聴いた。別に珍しくはなくて、自分の覚えている小学校の同級生でお好み焼き屋の娘は3人くらいいた。その子は比較的寡黙だったけど、家がお好み焼き屋というのは得も言われぬ良さがあるなと思う。そのときカウンター越しにその子の両親からUCCの缶コーヒーをもらったこと。壁に茶色くなった漫画がぎっしり並べられていた。

 

去年の暮れに志摩スペイン村に行った。駅前からバスに乗ったのだけど、自分の自然な習性として一番まえの一人しか座れないあの席に座ってしまうというものがある。旅ならなおさらだけど車窓を見るのが好きでその席は見やすいし、隣の人に気を遣う必要もないからだ。バスの席はすべて埋まるくらいの人数でそのときもそうしていたら、入ってきた家族連れの子供がいきなり尋常ではない声量で絶叫しだした。どうやら一番前の席がよかったらしい。どうやらかなりこだわりが強く、思い通りにいかなかったら全く言うことを聴けなくなる子だった。私はただびっくりしてしまって、その場から動けなかった。イヤホンをしていたので、その子の両親も「この人は聞こえてないな」と察したのか「じゃあ次のバスにしよう、」とうんざりした様子で降りて行った。バスの本数はそんなに多くなかった。自分が悪いのだけどなんとも嫌な気持ちになってしまってスペイン村までの道中を過ごした。次に同じことがあったら即座に席を譲ってみせたい。

 

けいおんの聖地である滋賀の旧豊郷小学校へ行ったとき、駅から直接歩くことにした。田んぼの畦道を歩いていたらあまりにも夏の原風景っぽかったこと、ヘルメットをつけた学生が横を通り過ぎたこと、用水路の水が住んでいて琵琶湖の水だと思ったこと、遠くを新幹線が通り過ぎたことを覚えている。

 

受験のときに図書館に自習をしに行くことが多かったが、ある図書館には自習をするための大会議室のような部屋があった。ガラス張りで外から勉強している人が見えるのだけどいつも満員で、もしかしたらひとつくらい席は空いていたのかもしれない。しかしそこに割って入っていくのがなんとなく恥ずかしくて、いつも外から見て結局はいらずに帰るのを数回繰り返した。結局いちどもその自習室を使うことはなかった。