日記_2022/1/4「企業秘密」

 

 きょうはほぼ午後くらいから夕方まで地元の街をひとりで散策してきた。ほぼ変わっておらず、そして自分の足も迷うことなく、よく通っていたルートで複数のお店を巡回したので、その癖というか土地勘は消えていなかったという謎の感動のようなものがあった。3が日は終わったので、少しずつ戻さないといけないのだろう、という気もしてきている。

 

 広島なのでお好み焼きを食べた。この直前に二郎系ラーメンのお店に入ったのだけど「注文は終了しております」と言われて退散した。表には「準備中」とあったのだけど、ラストオーダーの時間まで余裕があったし、店内にも客が行ったので入ってみたら駄目だった始末で、恥ずかしかった。お好み焼き屋では、せわしなく鉄板で焼かれるそれを前に、新規感染者数の話をしていて、これだよ、、という人情というか味わいがあってよかった。お好み焼き自体も久しぶりに食べたので美味しかった。魚介に豚肉といろいろ入っていてカオスだけど、まとまったおいしさがあり、一番好きな食べ物だと思う。広島風には中華そばと大量のキャベツにもやしがあるので、実質二郎系ラーメンなのかもしれない。

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 マシュマロを頂いていました。ありがとうございます。実はまだ見れていないというか、小林賢太郎氏の公演はフルで見たいという気持ちがあるので帰省の帰りの電車で見て、感想を書く予定です。しかしあまりにも頂いてから時間が経ちすぎているので、ここでご報告させてもらいます。

 

 かつて小学生くらいのときに通っていた塾の先生が「友人に漢方の薬剤師がいるのだけど、腹痛が辛いと相談したのに『仕事なのでただで薬は調合できない』と言われて断られた」という話をしてくれたことを覚えている。漢方の薬をどう調合すればよいか、という知識が仕事なのでただでは教えられないということだ。しかし例えば大工をしている人間が、家の棚が壊れたのを修理するのに「工具の扱い方の知識が仕事なのでただでは修理できない」とは言わないはずで、奇妙なものを感じる。いや、料理人が他人に秘伝のタレの作り方を教えないのと同じようなものかもしれない。大工が工具を扱うノウハウは一般に共有されているが、漢方の調合や秘伝のタレのレシピは共有されていなくて、それが価値を持って儲ける源になっている。漢方の調合ってそういう意味で謎めていて、そこが面白いと子供心ながらに感じたのかもしれない。ゆえにあまり信用していないところがあるけど、効くには効くらしいのでよくわからない。いざとなったら頼るかもしれない。

 

 そして、歌手だったり、あるいは文筆家、小林賢太郎氏もnoteで購読すると読める文章を書いているわけで、日常的に発する声、書く文章、というものが価値を持つ人というのは面白いと思っている。Vtuber間の内輪の話で「誰々とカラオケにいったけどあの声がよかった~」みたいな話を聴くことがあるが、声や文章が売り物だからと言って完璧にセーブするわけではなくて、企業秘密ほどハードルは高くなくて、親しい人にはそれを気軽に見せることが出来るのだろう。もちろん身バレを防ぐために声色を変えるとか、文体を変えるような努力はあるのかもしれない。というか仮に抑えていても「その人がプライベートで書いた文章」という価値を持ってしまうわけで、企業秘密とはまた違った公私の違いがあるのだな、という点に興味深さを感じたりしている。おやすみなさい。