nikki_20230104「無題」

 

祖父母宅へ訪れた日だった。ほとんど聞き手に徹する形で3時間ほど話をした。入院などせず流行り病にも罹らず、健康に自宅で年を重ねていてすごいなと思う。もう先は長くないのかなという年齢であり、これが最後になるかもしれないということに度々思いを巡らせる。きっといつか後悔するときは来てしまうし一瞬を大切にしなさいと言われても難しくて、だからといって全ては虚しいと消極的になりきることもできず、いつも複雑な気持ちになる。この日の帰路もそんな感じだった。別に祖父母に限らず毎日がそういうことの連続で、きのう会った人にあしたも会える確証はどこにもない。それをありのまま受け止めていくしかないんだねと思う。次会うことがあれば自分の人生に満足しているか尋ねてみたい。