今週は生活が終わりの週で、ほぼ夜に起きていた。不定期に文章を書くようになると、書こうと思わないと書かないわけで、すると書くべきこと（何らかの作品の感想など）しか書かなくなる。つまりわざわざ書くほどでもないようなことは、書かなくてよいかと思ってしまう。毎日かいていた頃はひねり出す必要があったから、書くほどでもないことばかり書いていた。そういう内容もたまに書きたい。ゲシュタルト崩壊してきた。
高校のとき、特撮オタクの人が主導してクラスで戦隊もののドラマを撮影した？のを不意に思い出した。これは1か月くらい前の思い出しだけど、未だになんのためだったか思い出せない。文化祭ではなかった。私は5人いるヒーロー役のうちひとりの候補に抜擢された。たしか戦隊カラーはブルーでクール系で、公園に集められて変身ポーズの練習などをさせられた（のちに別の人が役に宛てられたので実際に演技することはなかった）。急なキャストチェンジだったので、なんとなく招集とかまでされたのに……感はあったけど、もともと演技とか人前に立つのは得意ではないので、ありがたかったし真っ当だと思った。そもそも本当に地味な存在だった自分が抜擢された理由が本当に分からない。
Twitterでなにかに焦点が当たった時それまで言ってなかった鬱憤をここぞとばかりにみんなが言い始めるのとか、同じネタがずっとバズってるのとか、そういう事象にうんざりすること自体が馬鹿らしいなと思った。川にどんな生き物が生息してるかずっと見てるより、ひとつの場所を陣取ってそこでいかに安泰にキャンプするか考えた方が楽しいだろと思うけど、これを政治とかの話題に適用すると一種の思考停止にもなりかねない気はする。
まったくかつての炎上など関係なく、ふいに「温泉むすめ」というコンテンツのことを思い出して調べている時間があった。私の好きなイラストレーターに荻poteさんという方がいて、その方が一部アニメMVのキャラデザなどを担当していること、「青春サイダー」という曲がソカという音楽形式（ex.湘南乃風『睡蓮花』）で作られていること等で知っていた。東日本大震災をきっかけに始まったプロジェクトであることや、ほぼボランティアのような運営体制でやっていること、グッズは委託しておらず実際に行かないと買えないことなど、初めて知る話も多くて興味深かった。そしていまもキャラクターのSSなどが公式ホームページで更新されている。
既に消えたツイートだからぼかして書くが、『温泉に行ったら、店主のおばあさんが温泉むすめのパネルを指さしながら「かわいいでしょう、この娘で温泉を知ったんですか」みたいに話してくれて、インターネットのオタクがキャラクターを消費するのと対比して泣きそうになった』という趣旨のツイートを見たことがある。これが好きで、だからきっとひとりひとりに地域の思いが託されてるんだろうな、と考えながらキャラソンを聴いて泣きそうになったりしていた。どれもこれもちょっと懐かしいアニソンみのある曲ばかりで、でも彼女にはこの1曲しかないかもしれないから、という力の入れ具合や方言の個性が光る。2020年以降に出た曲は聴いたので、いまはそれ以前の曲がすべて入ったコンプリートアルバムを聴いている。ちなみに大半の作詞は畑亜貴氏であり、流石という感。
豊富水由「元気になあれ!」は民謡らしい節回しとカントリーが融合したような曲になっており、スイングしたリズムが好きな身としてストライクだった。北海道の温泉むすめらしい曲だと思う。塩原八弥「セカイはスキで動いてる!」は王道でありつつ合いの手（方言っぽい？）がかわいい。秋保那菜子「恋の詩より恋だっちゃ?」も方言をかわいく魅せるという点でよかった。登別綾瀬「湯けむりトキメキゲーム」はジャズ調、三朝歌蓮「きっとこころは」はしっとりとしたバラード調と、曲調もいろいろあってすごい。正直ベストアルバム以降に出たソロ曲などはどれもよかった。
有馬楓花「あ・り・ま・す・か?」はベストアルバムのみに収録された未発表のソロ曲らしく、UMAを探している（有馬温泉だけに）という不思議っ子の彼女らしいキャラソンとなっている。UMAという言葉の響きが「お湯」とかかっているようで、そういう意味でも良い。作曲しているのがホロライブや名取さなに楽曲提供している方であり、温泉むすめに提供しているのはこの曲だけ、という謎の力の入り方、それだけあってこの曲はベストアルバムの他の曲よりも新しい印象となっている。特段変なコードが……とかいうわけでもない、王道も王道な電波ソングのこれがかなり刺さっていて、ここ数日はヘビロテしてます。有馬温泉いきたい。
