nikki_20221002「近況」

 

2か月の間なるべく絵(とも呼べない愚にもつかないなにか)を投稿しており、文章を書いていなかった。しかし鈍ったかといえばそうでもない。思いついたことを書き留めたり、小説を描こうとしてみたり、その分Twitterで長めのツイートをすることもあった。Twitterのツイート数が1万を超えたのも、この2か月のどこかだったように思う。やはりアウトプット先が減るとそれだけほかの場所にぶつけたくなるものなのだろうか。

 

ゆえに日記で近況を述べることがなかった。いちおういちど書いたりはしていて、概ねこの通りではある。

 

近況を述べていないので書く。こころなしか日記で文章を書かなくなってからTwitterで呟く量が増えたような気もしている。8月末に鳥取に赴いてからもう9月も3分の1が過ぎようとしているわけだが、いろいろ予定していたことや思い立って実行したことをこなしていたら過ぎていた。自動車学校に行って運転してみたり、閉店する前にとらのあななどを訪れて成年向け単行本や同人誌、気になっていた本を購入したり、川までギターを弾きに行ったり、労働をしたりしていた。

enikki_20220908 - 遺失物取扱所

 

 

8月については自動車学校に通い始め、1週間弱帰省をした。その数日後には妹のコンクール関連で鳥取へ赴いて散策をしたりしていた。この帰省と鳥取以外の日々では個人的にするべきことがあったりして、全体として8月はずっとそれを意識していたなと思う。鳥取については最も栄えているであろう駅前でさえかなり静かで、こういう雰囲気は好きなので散策するにはいいけど住みたくはないなという感想に尽きる。途中で合流した父は鳥取の県政についてあまり好きではないという旨を口にしていた。帰ってから有害図書指定や偽科学などの話題が流れてきた。ああそこからもう駄目なのか、と悲しかった。

 

 

 

鳥取砂丘を2時間くらい歩いたりした。ただただ続く砂丘の真ん中にひとりぼっちだと、禅のようで心が空になる感覚があった。反響する物体がないので、叫んだところで大して響くこともない。なんとなくデカい声を出した実感だけが自分に残る。劇場版スタァライトのラストシーンにおける愛城華恋の気持ちが分かった。

 

 

たまたま入った定有堂書店もよかった。通称「書店員の聖地」らしく、自分のような嗜好の人間にとっては「町の本屋」として理想的だった。ニッチなジャンルの本が店主独自のラベリングによって雑多に並んでいる。東直子の歌集や山尾悠子の短編集を買ったりして帰った。ちょうど近くにもう1軒書店があったのだけど、そこはスタンダードな雑誌や学参書があり、背表紙が変色した青い鳥文庫があった。これもまた必要な本屋だとは思った。「人間革命」が全巻置いてあったのでそそくさと退店してしまったけど。

 

9月の序盤は先に引用した日記の通りだった。半分くらいはあっという間に過ぎてしまった。後半はわりと自分の好きなことができた気がしている。塚口まで赴いて劇場版スタァライトを見る・閉館するテアトル梅田に赴いて4本連続で映画を見る・文学フリマに赴いて人と会う・鳥取で撮った写ルンですを現像してもらうなどなど。ネクライトーキーというバンドのライブも見に行ったのだけど、とてもよかった。ニコニコ動画に投稿されていて聴いていたような曲が目の前で爆音で演奏され、親しみのない人をも一体に巻き込んで盛り上げている感動がずっとあった。

 

2か月というものはわりと近いように感じられるけど、こうして振り返ると遠い出来事のように思える。この体感のズレをいつも日記を書きながら感じている。おやすみなさい。