nikki_20220712「言葉と美しさ」

 

 予定をこなしたら一日が終わった。言葉にできないものがいちばん美しいのだろうかということを考えていた。

 

 少なくとも言葉にすることでありのままの世界を写し取ろうとしても零れ落ちてしまうものがある 自分たちは言葉を用いて世界を把握しているが、言葉にできないものが美しいというのは、つまり自分たちが言葉を用いて把握できないものがあるということで 「言葉を用いて把握できないもの」が美しいのかというとそれは分からず、それに対して抱く感情は様々だと考えられる。畏れ、憧憬、喜びなどいろいろあって、そのなかに美しいというカテゴリがある

 

 「目に見えない」=「自分が認識できない」=「言葉にできない」と考えるなら、そういう意味で「本当に大切なものは目に見えない」という言葉は正しいなあとおもう 話が逸れた

 

 ただしこれは言葉をベースにした把握なので、それが一番かは分からない。未知の存在で説明できないなら一番なのだろうか そもそも一番とは

 

 リズと青い鳥の原画をみて以上のことを考えていた 作中において描かれる関係性に言葉にできないような機微があり、それに美しさを感じるのはどういうことなのだろうか インタビューなどを読む限り美しくあってほしくてあの関係性を描いたわけではないとわかる ありのままの彼女たちの感情を描いて、それが結果として僕には美しく感じられ、言葉にできないというだけのことなのだけど、それは大事なことのように思える ありのままに写し取った現実に美しさを感じるのは、その純粋さに美しさを抱いているのかもしれない でもそれは現実の対象そのものに美しさを感じているのとは異なる気がする

 

おやすみなさい。