nikki_20220522「初めてライブに行きました」

 

 午後に起きて「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」の後半を見終わった。余韻を感じる暇もないまま、知り合いの方のチケットが余っていたのでに行くことになっていたmol-74のライブを見るため梅田へ赴いた。クラシックのホールでのコンサート、舞台などは見たことがあった(とはいえ小学生のとき)のだけど、バンドや大衆音楽のライブは本当にこれが初めてだった。初めてのライブが知らないアーティストでいいのか?という問題もあるかもしれないが、無料で見に行かせて頂けることのほうが大きい。それに全く知らないわけではなかったし、オルタナティブロックバンドは僕の好きな分野ではあるため興味があった。

 

 結果としてほぼ知らない曲ばかりだった(ツアー名になっているアルバムは予習して行った)のだけど、そういう状態でライブの音楽を浴びれたのはある意味とても贅沢な体験だったのだろう、と思い返している。知らないアーティストのライブのためにお金を払うなんて、僕の性格的にそうそうやらない可能性が高いから。mol-74については非常に好きとまではいかないのだけど、残響・ディレイを多用した空間的な音楽だと思う。本当の意味で残響系だと思って調べたところ、残響レコードが運営していたCDショップで売られたりしていたらしい。だからきょうもステージの上だけ違う世界や空気が漂っているようだった。1曲目が「OOORDER」の最初の「深青」だったのだけど、そこから沈んでいくような世界観に入れたというか…。

 

 一番の感想は「ライブってこんな感じなんだな~」ということで、たぶん人生で最も大きな音で音楽を聴いた体験だったと思う。一緒に行った人によれば、もっとすごいライブもあるらしい。ただステージにいるひとのキラめきが神々しいし、イヤホンで聴くのとは印象が全く異なる曲もあった。今回の場合、サブスクだとギターやピアノに耳がいくところをライブだとドラムやベースの力強いビートのほうが身体に響いたから、かもしれない。サブスクで聴いていた人が本当に実在して、水を飲んだりしているのを見て、一介の人間なんだなという感情もあった。うまく聴こえる楽器の位置、ギターの構え方、曲の構成、楽しそうに演奏することなど、作曲において学べそうなことにたくさん気づけたのもよかった。いい体験だったと思う…。おやすみなさい。